高知の酒造がデカレンジャーとのコラボ日本酒を発売
高知県の酒造メーカー「酔鯨酒造株式会社」は、2004年から2005年まで放送されたスーパー戦隊シリーズ第28作「特捜戦隊デカレンジャー」とコラボレーションした特別な日本酒を販売した。
この「特捜戦隊デカレンジャー×酔鯨」特別コラボパッケージ日本酒は、デカレンジャーの20周年を記念した映画「特捜戦隊デカレンジャー20thファイヤーボール・ブースター」の公開に合わせて企画されたもの。映画の舞台となった高知県高知市を拠点とする酔鯨酒造が、「高知を映画で盛り上げたい!」という想いに共感し、コラボが実現した。
コラボ日本酒のデザインは、デカレンジャーのモチーフを取り入れつつ、酔鯨酒造のシンボルである鯨とマッチさせたスタイリッシュで可愛らしいものとなっている。酒質は酔鯨の看板商品である特別純米酒で、容量は720ml、価格は2,200円(税込)。
予約販売は5月15日から開始されたが、わずか24時間で完売するほどの人気ぶり。多くの再販要望を受け、5月17日12時から再販が決定した。
酔鯨酒造は「Enjoy SAKE Life」をテーマに、幅広い世代や国の人々に日本酒の魅力を伝える活動を行っている。今回のコラボは、映画とともに高知を盛り上げることに加え、デカレンジャー放映当時の思い出を持つ視聴者に、20年を経て日本酒を楽しむ機会を提供する狙いもあるという。
このコラボ企画を実現させたのは、高知市の地域おこし協力隊として活躍する吉田友一氏。吉田氏は大学時代に「デカブレイク」役で出演した縁から、クラウドファンディングを実施。目標金額を大きく上回る支援を集め、高知とのコラボにつなげた。
酔鯨酒造は1969年の創業以来、高知の食文化に合う「食中酒」を追求。香り控えめでキレのある辛口の日本酒を造り続けている。2018年に新設した酒蔵「土佐蔵」では、高品質の酒造りとともに酒蔵見学や試飲会、酒粕スイーツの提供なども行い、日本酒文化の裾野を広げる新たな取り組みを展開している。