人事と管理職の7割超が課題感、最も難しい業務は育成 リクルートMS意識調査
株式会社リクルートマネジメントソリューションズは、従業員100名以上の企業に勤める人事担当者と管理職層それぞれ500名を対象に実施した「マネジメントに対する人事担当者と管理職層の意識調査2026」の結果を発表した。人事担当者の71.0%、管理職層の78.0%が管理職層に関して課題感を抱いていることが明らかになった。特にメンバー育成への期待と難しさ、プレイングマネジャー化に伴う業務負担の増加などが浮き彫りとなっている。
人事と管理職の双方が課題を認識、期待と難しさの最多は「メンバー育成」
自社の管理職層に関する課題について、人事担当者では71.0%、管理職層では78.0%が「課題感を持っている」と回答した。具体的に課題に感じていることとして、人事担当者では「管理職としてのパフォーマンスが不十分」(53.2%)が最も高く、管理職層では「管理職の仕事の増加や期待の高まりにより、負担が大きくなっている」(44.9%)が最多となった。

期待される役割については、人事担当者が管理職に期待することとして「メンバーの育成」(41.8%)が最も多く、管理職自身が重要だと考える役割でも「メンバーの育成」(46.0%)がトップとなった。一方で、管理職が日々のマネジメント業務で難しいと感じていることでも「メンバーの育成・能力開発をすること」(54.0%)が最多となり、重要視される一方で実践に難しさを抱えている実態が示された。

日々の業務におけるマネジメント業務の割合は、「50%」が20.6%、「30%」が18.6%となった。マネジメント業務比率が100%ではない管理職にプレイヤー業務を行う理由を聞いたところ、「メンバーに知識・スキルが不足しており仕事を一任できない」(35.5%)、「メンバーに時間的な余裕がなく仕事を一任できない」(32.4%)が上位となった。

管理職向けの支援に関して、人事担当者が現在実施している施策は「評価者研修」(33.6%)や「マネジメントに関する研修・eラーニングの提供」(32.8%)が上位を占めた。一方で、管理職層が「今はないが必要としている支援」としては、「マネジメント業務の負荷を軽減するための取り組み」(15.0%)が最も多く挙げられた。

同社トレーニングマネジメント部主任研究員の木越智彰氏は、管理職の過重負荷が依然として課題であるとした上で、「管理職の実際の困りごとに寄り添いながら、人事として共創的にAI活用の方法を探り、組織に最適な活用方法を確立していくことが求められている」と指摘している。


管理職志望者の減少と生成AI活用の現状


人事担当者に課長・マネジャー候補の育成や選抜における課題を聞いたところ、「課長・マネジャーになりたいという社員が減っている」(34.0%)が最多となった。候補者を増やすために実施している取り組みについては、「実施していることはない」が32.8%に上り、約3社に1社が施策を行っていないことが分かった。


また、管理職によるマネジメント業務での生成AI活用状況では、「計画・企画立案」(14.8%)や「業務の改善」(14.0%)で利用されているものの、「あてはまるものはない」が49.4%と約半数が未活用であった。活用していない理由としては「特に理由はない」(46.4%)が最も多く、適性への懸念や活用方法の不明さが挙げられている。
調査概要
- 調査名:マネジメントに対する人事担当者と管理職層の意識調査2026
- 調査時期:2026年6月
- 調査対象:従業員100名以上の企業に勤める人事担当者、管理職層
- 調査方法:インターネット調査
- 有効回答数:1,000名(人事担当者500名、管理職層500名)
本記事は株式会社リクルートマネジメントソリューションズの発表をもとに作成。
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