Uravation、企業の安全対策を測る生成AIセキュリティ自己診断を無料公開
生成AIの研修やコンサルティングを手がける株式会社Uravationは、企業の安全管理体制を確かめられる無料ツール「生成AIセキュリティ自己診断」を公開した。利用者が12問の設問に回答することで、ルール運用や権限管理など4領域の備えを100点満点で可視化し、優先すべき対応策を確認できる。利用時の登録は不要で、入力データは外部サーバーに保存されない仕組みとなっている。
公開の背景と狙い
2026年10月上旬、国内の組織に対する不正アクセスが相次ぎ、公的機関が注意喚起を出した。内閣官房国家サイバー統括室は10月9日の文書で侵入を完全に防ぐことは困難とし、不審な挙動の早期発見と迅速な対応を求めている。JPCERT/CCは10月8日の注意喚起で、攻撃手口の一つとして不正取得されたAPIキーの利用を挙げ、不要または漏えいが疑われるAPIトークンの速やかな無効化を呼びかけた。IPA(情報処理推進機構)も10月9日に利用している外部サービスの洗い出しを求めている。
生成AIやAIエージェントを業務利用する組織においても、アカウントや付与されたAPIキー、権限、自動実行の記録などが洗い出しの対象となる。株式会社Uravationは、企業向け研修や導入支援で確認している項目をもとに、担当者が約3分で社内の状況を把握できるツールとしてまとめた。同社代表取締役の佐藤 傑氏は、AIエージェントが自動で動く現在においては、付与した権限や実行履歴の確認、緊急停止の手順まで定めておく必要があるとしている。
4領域12問で備えを可視化


診断では以下の4領域について各質問に回答する。

- ルールと教育:入力禁止情報の文書化、個人アカウントでの業務利用の扱い、直近1年の社員向け研修の実施状況
- アカウントと権限:法人契約の有無、利用者の把握状況、多要素認証(MFA)の義務付け、退職者や共有アカウントの管理
- AIエージェント・自動化:自動実行するAIに付与した権限の一覧、操作記録(読んだデータ・実行内容・送信先)の保管、自動実行の停止手順
- 事故への備え:情報漏えい疑い時の連絡先と初動手順、サイバー保険の免責条件、バックアップと復旧手順の検証
バックアップに関しては、警察庁がまとめた令和8年上半期のランサムウェア被害アンケートで復元結果を回答した40件中29件が復元不可であった実態を踏まえ、復旧手順の実際の試行有無まで確認項目に含まれている。
回答は3つの選択肢から選び、24点満点を100点に換算して採点される。結果画面には総合点や領域ごとの点数に加え、優先して取り組む手順が表示され、内容をコピーして社内共有に活用できる仕様となっている。
回答データの保護と利用上の留意点
ツール利用時に社名や個人名の入力は求められず、点数の計算はブラウザ上で行われるため、回答内容がサーバーに送信されることはない。記録されるデータは利用回数や点数帯などの統計情報に限定される。
なお、本ツールは備えが不足している領域を確認するためのものであり、監査や脆弱性診断の代替となるものではない。情報漏えいが疑われる際の報告期限やサイバー保険の免責条件については、自社の契約内容や公的機関の案内を確認する必要がある。
ツールの概要および提供企業の詳細は以下の通り。
- 名称:生成AIセキュリティ自己診断
- 料金:無料(登録不要)
- 所要時間:約3分(12問)
- URL:https://uravation.com/tools/ai-security-shindan/
同社では関連施策として、社内ガイドラインの草案を7問で作成する無料ツール「生成AIガイドライン ジェネレーター」(https://uravation.com/tools/ai-guideline-generator/)や法人向け「生成AIセキュリティ研修」(https://uravation.com/ai-security-training/)、30分の無料相談も提供している。
株式会社Uravation概要:
- 所在地:東京都文京区本郷6丁目25番14号
- 代表者:代表取締役 佐藤 傑
- 設立:2024年2月
- 事業内容:生成AIの研修・コンサルティング・開発
- URL:https://uravation.com
本記事は株式会社Uravationの発表をもとに作成されています。
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