フジサワ、JA鹿児島県経済連創出の肉用牛GHG削減クレジット応援購入を決定
株式会社Linkholaは、鹿児島県経済農業協同組合連合会(JA鹿児島県経済連)が肉用牛の飼養に伴う温室効果ガス(GHG)削減活動から創出した「EARTHSTORYボランタリークレジット」の一部について、株式会社フジサワが応援購入することを決定したと発表した。

本クレジットは、肉用牛の消化管内発酵や排せつ物由来のGHG排出量削減を環境価値化した実測型のボランタリークレジットである。株式会社フジサワは、2026年度の自社カーボンオフセットへの活用用途を見据えて購入を決定した。

実証農場の田代肥育牛センターを訪問し現場を視察




応援購入に先立ち、株式会社フジサワの代表取締役である藤澤 星氏は2026年10月7日、実証農場であるJA鹿児島県経済連の「田代肥育牛センター」を訪問した。同センターは、2026年の年次検証において若齢(9~20か月齢)の肉用牛197頭を対象に補助飼料の給餌によるGHG排出削減に取り組み、2026年3月21日から5月31日の実証を経て第三者審査により147tCO2eの削減量が認証された農場である。
現地では実際の飼養現場やGHG削減活動を視察し、JA鹿児島県経済連の関係者と畜産現場の課題や環境価値の生産現場への還元について意見交換が行われた。その後、2026年10月8日にJA鹿児島県経済連、株式会社フジサワ、株式会社Linkholaの3社でクレジット取引証明書が取り交わされた。

補助飼料の給餌でGHGを削減する世界初の手法

本プロジェクトは、JA鹿児島県経済連の提案とデータ協力のもと、株式会社Linkholaが運営する「EARTHSTORYボランタリークレジット制度」において策定された「牛・豚・鶏由来のGHG排出削減」の方法論(肉用牛の方法論策定日:2025年6月12日)に基づいている。肉用牛の消化管内発酵から発生するメタン(CH₄)と、排せつ物管理から発生するメタン(CH₄)・一酸化二窒素(N₂O)を対象に、補助飼料の給餌による削減効果を実測データで評価している。
Linkholaの調べ(2026年10月 Web調査)によると、肉用牛の消化管内発酵および排せつ物由来のGHG排出量削減を環境価値化した実測型ボランタリークレジット、ならびに消化管内発酵と排せつ物管理の双方を対象としたGHG削減活動を環境価値化したボランタリークレジットとして世界初となる。
これまでの発行実績は以下の通りである。

- 2025年7月認証:22か月齢以降の肉用牛46頭を対象に68tCO2eを発行(初回発行、直営試験場)
- 2026年8月認証:若齢(9~20か月齢)の肉用牛197頭を対象に147tCO2eを発行(田代肥育牛センター)
- 累積発行量:215tCO2e(2026年8月時点)
自社オフセットと生産現場への資金循環を両立
株式会社フジサワは群馬県前橋市に拠点を置く建物・設備メンテナンス企業で、過去10年間で約75%以上のGHG排出削減を達成している。2025年度には太陽光発電由来のボランタリークレジットを購入してScope1排出量をオフセットした実績があり、2026年度の自社排出量完全オフセットに向けて今回の畜産由来クレジットを選択した。
EARTHSTORYボランタリークレジット制度では、企業が排出量をオフセットすると同時に、削減活動に取り組む地域や生産者へ資金を循環させる「応援購入」の考え方を掲げている。鹿児島県の畜産現場で創出された環境価値を群馬県の企業が購入することにより、地域や業種を超えた資金循環モデルの構築を目指している。
11月20日のサミットで両社の事例を紹介
本件の取引事例や両社の脱炭素の取り組みは、株式会社Linkholaが主催するイベントで紹介される予定となっている。
- イベント名:ボランタリーカーボンクレジットサミット2026
- 開催日時:2026年11月20日(金)15-18時
- 場所:渋谷パルコDGビル 18F(定員200名)
- 公式サイト:VOLUNTARY CARBON CREDIT SUMMIT 2026
本記事は株式会社Linkholaの発表をもとに作成。
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