Onwords、佐賀県みやき町の白石焼復興へ向け後継者育成事業を本格始動
株式会社チェンジホールディングスの子会社である株式会社Onwordsは、佐賀県みやき町の伝統工芸「白石焼」復興プロジェクトにおいて、後継者育成事業を受託し、実践に向けた取り組みを本格始動する。同事業では、地域創生やインバウンド支援の知見を活かし、商品開発による収益化や景観整備による関係人口創出、地域ぐるみの受け入れ体制構築などを一気通貫でプロデュースする。将来的に白石焼の窯元が自走できる持続可能な後継者育成の仕組みづくりを目指す。
最盛期約60軒から4軒へ減少した白石焼の現状
白石焼は約220年の歴史をもつ、佐賀県みやき町・皿山地区の伝統工芸である。かつては「西目の有田、東目の白石」と並び称された一大産地で、最盛期には約60軒の窯元が軒を連ね、明治後期から戦前にかけては国鉄の鉄道茶瓶の産地として多くの人でにぎわった。
しかし需要の縮小に伴い窯元は減少し、現在「白石焼」を名乗る窯元はわずか4軒にまで減り(※1)、9割以上が失われた。2007年には白石焼協同組合が解散し、残る窯元も後継者不足により新たな作陶が行えず、既存商品の販売にとどまっている。皿山の客足もコロナ禍を機に遠のき、220年続いた文化が途絶えかねない状況にある。一方でみやき町は、好立地や子育て支援策により転入者が増える「社会増」を維持している町(※2)であり、同事業を通じて白石焼を「守るべき文化」から「人が集まり、稼げる生業」へと転換を図る。
※1 出典:西日本新聞2026年6月22日、みやき町観光協会 ※2 出典:みやき町公表データ(住民基本台帳人口等)
収益化と関係人口創出を見据えた段階的アプローチ
Onwordsは、これまで培ってきた現場伴走力や地域創生ノウハウを活用し、単一の募集施策ではなく段階的なアプローチを連動させて後継者の定着を図る。
- 株式会社Culture Generation Japanと連携し、実用品やアートとしての商品開発を実施。首都圏の直営拠点等でのテスト販売を通じて収益化の道筋をつくる。
- 皿山地区を歩いて楽しめる「オープンミュージアム」として再構築し、産地のファンを持続的に増やして後継者候補を引きつける接点を創出する。
- 行政や地域住民を巻き込んだ「推進協議会」を立ち上げ、全国ネットワークを持つ株式会社ニッポン手仕事図鑑の動画メディア「ニッポン手仕事図鑑」と連携。「産地留学」などの体験プログラムを通じて全国から候補者を誘致・発掘する。
- 第一弾として地域住民が白石焼を体験するワークショップを開催し、町ぐるみで支える機運を醸成する。
自走化ロードマップの策定と他産地への展開
今後は推進協議会を軸に、若手人材の発掘、現代の暮らしに合う商品開発やテストマーケティング、景観活性化を並行して推進する。これらの成果を次年度以降の「自走化ロードマップ」として整理し、最終的に町が主体となって自走できる仕組みの構築を目指す。
また、後継者不足は全国の伝統工芸産地に共通する課題であることから、Onwordsは今回の取り組みを事例とし、担い手候補の発掘から定着までの仕組みや生業への再定義ノウハウを他産地へも展開していく考えだ。
関連組織の概要
- 佐賀県みやき町:佐賀県東部・三養基郡に位置し、鳥栖市や福岡県久留米市に隣接する(https://www.town.miyaki.lg.jp/index.html )
- 株式会社Onwords:東京都港区に本社を置き、代表取締役は成澤 豪。自治体・企業向けにインバウンド集客支援や地域観光 DX 事業を展開(https://www.onwords.co.jp/ )
- 株式会社チェンジホールディングス:東京都港区に本社を置き、代表取締役兼執行役員社長は福留 大士。NEW-IT トランスフォーメーション事業やパブリテック事業を展開(https://www.changeholdings.co.jp/ )
本記事は株式会社チェンジホールディングスの発表をもとに作成されています。
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