富士フイルムイメージングシステムズとE Inkが大型電子ペーパー事業で協業へ
富士フイルムイメージングシステムズ株式会社と電子ペーパー技術を手がけるE Inkは、公共交通業界を中心とした大型カラー電子ペーパーサイネージ事業において協業を開始することで合意しました。
鉄道業界が直面する人手不足や運用コストの増加、環境負荷低減といった課題に対応し、持続可能な情報発信環境の実現を目指します。提案から導入、運用までを両社が一貫して連携して進める方針です。
鉄道業界の課題と協業の背景
鉄道業界では現在、人手不足を背景に紙ポスターの張替え作業に伴う現場スタッフの負荷増加や運用効率化が課題となっているほか、印刷費や輸送費、廃棄費などのコスト上昇にも直面しています。あわせてサステナビリティへの取り組みが重要性を増す中、環境負荷の低減につながる企業活動への関心も高まっています。
富士フイルムイメージングシステムズは、長年にわたり鉄道広告や駅構内サイン、運賃表・時刻表などの案内表示、バス向けサイネージソリューションなどを提供してきました。鉄道広告業界における安全基準や施工ルールへの対応力に加え、カラーマネジメント技術や画像処理技術に強みを持っています。
一方、E Inkの電子ペーパー技術は、紙のような高い視認性を備え、コンテンツの書換え時しか電力を消費しない特長があります。近年はカラー化や大型化が進展しており、交通機関や商業施設を中心に紙ポスターに代わる新たな情報発信媒体として期待されています。
提供予定の製品とスケジュール
両社は、富士フイルムイメージングシステムズの事業基盤や導入・運用ノウハウ、画像技術と、E Inkの電子ペーパー技術を組み合わせ、情報更新業務の効率化や環境負荷の低減、新たな情報発信価値の創出を図ります。
展開が予定されている大型カラー電子ペーパーサイネージ「Marquee (カラー電子ペーパー 顔料色:シアン、マジェンタ、イェロー、ホワイト)」の試作品および量産品の提供時期は以下の通りです。
- 55inch Marquee:試作品提供予定 2026年12月、量産品提供予定 2027年3月
- B1サイズ Marquee:試作品提供予定 2027年 10月、量産品提供予定 2028年1月
両社代表者によるコメント
富士フイルムイメージングシステムズ株式会社の取締役である豊福貴司氏は、鉄道業界で培った知見と運用ノウハウを活かして人手不足への対応や環境負荷の低減といった社会課題の解決に貢献し、新たな広告や情報発信の価値創出に取り組む考えを示しました。
E Ink Holdings Inc.社長のJM Hung氏は、協業を通じて鉄道業界が抱える課題の解消につなげ、電子ペーパーサイネージの発展とともにこれまでにない新しい広告媒体として広告業界に新しい風を吹き込みたいと述べています。
協業各社の概要
- 富士フイルムイメージングシステムズ株式会社:富士フイルムグループのイメージング製品の国内販売会社として、写真・映像・情報関連製品やサービスを提供
- E Ink Holdings Inc.(8069.TWO):マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディア・ラボで開発された技術を基盤とし、台湾のタイペイ・エクスチェンジ(TPEx)とルクセンブルク市場に上場するePaperディスプレイのサプライヤー
本記事は富士フイルムイメージングシステムズ株式会社およびE Inkの発表をもとに作成しました。
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