マーソが医療機関向け脆弱性診断を開始、Webサイト対象の個別レポートを初回無料提供
東証グロース上場で予防医療事業などを手がけるマーソ株式会社は、医療機関向けセキュリティ支援サービス「MRSOセキュリティ」の提供を開始した。医療機関の公開Webサイトを対象にAIを活用した脆弱性診断を行い、確認された事項や想定される影響、推奨対応をまとめた個別レポートを初回無料で提供する。診断結果を踏まえた説明や対応方針の整理を希望する医療機関向けには、有料の個別相談も用意している。

医療機関におけるサイバーセキュリティ対策の背景
AI技術の進化に伴い、サイバーセキュリティ領域では情報収集や脆弱性探索、攻撃コード作成などにAIが活用されるケースが増加している。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が2026年1月に公表した「情報セキュリティ10大脅威 2026」においても、組織編3位に「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が挙げられており、医療機関でのセキュリティ対策の重要性が高まっている。

マーソ自身のサービス運用においても、月間300万件超の不審なアクセスを検知・遮断しているという。なお、この不審なアクセス数はマーソの集計によるもので、同社が利用するWAFによってブロックされたアクセス件数であり、侵入・情報漏えいや実際に成立したサイバー攻撃の件数を示すものではない。同社は自社の対策で培った公開Webサイトのチェックや改善ノウハウを医療機関に還元し、医療業界全体のセキュリティ向上に貢献するため本サービスの提供に至ったとしている。
「MRSOセキュリティ」では、医療機関の公開Webサイトなど外部から確認可能な範囲を対象にAIを活用した脆弱性診断を実施する。作成される個別レポートは、院内担当者だけでなくWebサイト制作会社やシステム管理会社等にも共有でき、確認や対応相談に活用できる。
AIを活用した脆弱性診断・レポートの主な内容は以下の通り。
- 料金:通常提供価格10万円(税抜)のところ初回無料(初回診断のみ、1医療機関につき1回まで)
- 内容:公開Webサイトを対象としたAIを活用した診断、総合評価、重要度別件数、カテゴリ別の診断結果、確認された事項、想定される影響、推奨対応、医療機関ごとの個別レポート作成
本診断は外部から確認できる公開範囲のみを対象に、事前に診断対象と実施許諾を確認したうえで行われる。実際の侵入や改ざん、データ送信等は行わない非破壊診断であり、侵入テスト、サーバー・システム内部、ログイン後の画面、電子カルテ・予約システムの内部構造、院内ネットワーク等は診断対象外となる。また、システム全体の安全性を保証するものではないとしている。
今後の展望と販売パートナーの募集
マーソは今後も自社サイトでのチェックや改善を継続し、得られた知見を医療業界へ還元していく方針を示している。また、脆弱性診断にとどまらず、医療機関が継続的に安心してデジタル技術を活用するためのセキュリティ支援サービスへと発展させることを目指す。
全国の医療機関への展開に伴い、本サービスを医療機関へ紹介・提案する販売パートナーの募集も開始した。医療機関とのネットワークを持つ企業や、独自のセキュリティサービスを有する企業との連携を図る予定である。

会社概要
- 会社名:マーソ株式会社 / MRSO Inc.
- 設立:2015年2月
- 代表者:代表取締役社長 西野 恒五郎
- 所在地:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー33階
- 上場市場:東京証券取引所グロース市場(証券コード:5619)
- 事業内容:予防医療事業の運営・開発
本記事はマーソ株式会社の発表資料およびIPA(独立行政法人情報処理推進機構)「情報セキュリティ10大脅威 2026」の公表情報をもとに作成しています。
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