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【北海道厚真町・イベントレポート】SFプロトタイピングを活用し、未来ビジョンで解像度高く町を共創する取り組みをスタート

北海道厚真町、NoMaps2026でSFプロトタイピングのセッションを開催

CATEGORY: ビジネス

北海道厚真町は、9月24日に札幌市内で開催された複合型フェスティバル「NoMaps2026」のプログラムの一つとして、町内のSFプロトタイピングプロジェクトに関するトークセッションを開催しました。セッションでは、今年度から同町が本格的に取り組んでいるプロジェクトについて、手法の解説や導入背景、未来の共創方法が紹介されました。あわせてオフィシャルラウンジでは、未来のストーリーを描くワークショップも実施されました。

震災からの歩みと「SFプロトタイピング」導入の背景

人口約4,200人の厚真町は、平成30年9月6日に発生した北海道胆振東部地震を経験しました。試練を乗り越えてきたこの10年、成長戦略の一つとして起業家支援に注力し、「ローカルベンチャースクール」の導入などを経てこれまでに20人の起業家が誕生しています。近年は副業型人材を活用した官民連携による社会課題解決にも挑んでいます。

今年5月には、職員や町民一人ひとりが当事者として未来を描いた「第5次厚真町総合計画」がリリースされ、今後10年間のまちづくりの羅針盤が動き出しました。不確実性が高い現代において過去を振り返るのと同様に未来を描くことが求められており、未来の視座から現在を見つめ直す重要性を認識したことが、SFプロトタイピング導入の背景となっています。

「SF プロトタイピング」は、未来の社会や暮らしをサイエンスフィクション(空想科学/SF)として具体的に描き、その未来像から現在の政策や意思決定を見つめ直すバックキャスティング型のアプローチです。厚真町では、人口減少や気候変動、テクノロジーの進展といった社会の前提が揺らぐ中、未来を予測するのではなく構想し共有する手法として挑戦を続けています。

トークセッションでは、株式会社ウィズグループ代表取締役の奥田浩美氏らが登壇しました。奥田氏は、AIの急速な発展に伴い人間がいる価値を問い直す必要があるとし、「2050年の未来の主役は、技術ではなく、あくまで人間であるはずです」と述べました。一人ひとりが未来の自分に思いを馳せ、誰が喜んでいるかを想像するための手法として、SFプロトタイピングの可能性を示しました。

セッションには、同社Chief Creative Officerの本田正浩氏、株式会社Key Message International代表取締役で厚真町地域活性化企業人の岩澤康一氏、北海道厚真町まちづくり推進課長の宮下桂氏も登壇しました。

AIとグラフィックレコーディングを活用したワークショップ

トークセッションと並行し、「NoMpas2026」のオフィシャルラウンジでは2050年のストーリーを描くワークショップが展開されました。

ブースでは、参加者に対して以下の2つの質問が投げかけられました。

  • 2050年に見たい未来の景色
  • その景色を心から喜んでいるのは誰か

参加者が付箋に記入した回答をAIに読み込ませて一つのストーリーにまとめ、その場で共有したほか、グラフィックレコーディングの手法を用いて一枚の絵に展開しました。大人が普段の思考の枠からはみ出し、未来を本気で想像することで新たな気づきや感動を生み出す試みとして運営されました。

北海道厚真町の概要

北海道厚真町は南西部に位置し、農業が盛んな町です。

  • 特産品: 厚真米、ハスカップ(作付面積日本一)
  • 観光・自然: 浜厚真海岸(年間約6万人のサーファーが来訪)
  • 気候: 降雪量は比較的少なく、夏は涼しく日照時間が長い

本記事は北海道厚真町の発表をもとに作成しました。

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