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NPO法人キミト、親子断絶問題でWeb座談会形式の国会議員陳情を初実施

特定非営利活動法人アートで社会問題を解決する会キミトは、親子断絶問題の理解を促すため、Webを活用した座談会形式による国会議員への陳情活動を初めて実施しました。同会は設立前の令和4年8月から議員会館への訪問を重ねてきましたが、日程調整や資料作成などにハードルがありました。今回の取り組みでは当事者を本に見立てる手法を取り入れ、オンライン上で議員と当事者6名が直接対話を行いました。

国会議員への陳情における3つの課題

同会は令和6年4月の共同親権導入に関する国会審議前までに、永田町の国会議員会館の事務所を延べ2000回訪問し、直接面会した議員は50人以上にのぼります。1年8か月にわたる活動を通じて、国民が国会に声を届ける上での課題として次の3点を挙げています。

  • スケジュール調整の困難さ:国会議員4名(与党1名、野党3名)へのヒアリングによると、対面での陳情件数は年間800件から1500件に達します。当事者の多くは平日の日中に仕事がある会社員のため、多忙な議員との日程調整が難航します。
  • 資料作成の困難さ:親子断絶の原因は複数のレイヤーで構成されており、15分から30分程度の短い面談時間内で分かりやすく説明する資料を個人で作成するには多大な労力を要します。
  • リアリティーの伝わりにくさ:問題の現状把握には当事者各自のエピソードを聞くことが有効ですが、限られた時間の中で複数人の事例を伝えることは容易ではありません。

これらの課題を解消するため、同会は初となるWeb上での陳情活動「Web森ゼミ座談会」を試みました。

概要は以下の通りです。

  • 実施日時:令和8年8月23日(日)午後9時〜11時(45分×2回)
  • 形式:Zoomミーティング
  • 参加当事者:森ゼミ生6名(全員会社員の男性)
  • ゲスト議員:与党の女性国会議員1名

座談会では、特定の困難を抱える人と第三者の相互理解を深める手法「ヒューマンライブラリー」を導入しました。当事者を「本」、聞き手を「本の読み手」に見立て、議員からの質問に各当事者が自らの体験を交えて回答する形式をとりました。事前に前回のプレスリリース内容や詳細資料を議員へ共有した上で実施されています。

参加した当事者からは、他の参加者の意見を踏まえて議論できた点や、議員の知りたい論点に沿って体験を伝えられた点などが評価として挙げられました。また、Webを活用することで多忙な議員や仕事を持つ当事者双方が参加しやすくなったとしています。

実施結果から見えた成果と今後の課題

同会は今回の取り組みについて、座談会方式により当事者が安心してエピソードを語ることができ、議員との相互理解を深める一定の効果が得られたと考察しています。

一方で、今後の課題として次の2点を挙げています。

  1. 問題への理解度に応じた準備:今回の成功はゲスト議員が該当問題に精通していた要素が大きく、初めて問題に触れる議員に対しては事前のテキストや資料の整備が必要となります。
  2. 議員との接点の確保:当事者が議員とのコネクションを持たない場合を考慮し、地元の議員に対象を絞って地元の当事者が集う体制づくりなどの対策が求められます。

同会は今後もWeb座談会を活用した陳情活動を継続し、結果や考察を公開していく方針です。

本記事は特定非営利活動法人アートで社会問題を解決する会キミトの発表をもとに作成しました。

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