VTuber・犬山たまきさんの活動8周年記念配信で「AI玉姫」をお披露目|TrippyとDon't Disturbが「AI玉姫」の配信システムを共同開発
TrippyとDon’t Disturb、犬山たまきの配信向けにAI生配信システムを共同開発
CATEGORY: テクノロジー
株式会社TrippyとDon’t Disturb株式会社は、2026年9月22日に行われたVTuber・犬山たまきさんの活動8周年記念配信における「AI玉姫」のお披露目に合わせ、AIキャラクターの生配信を実現する配信システムを共同開発しました。
本システムは、AIキャラクター単独での生配信に加え、配信者とのリアルタイムな共演にも対応できる仕組みとして構築されています。今後は今回の開発や運用で得た知見をもとに、他のVTuberやキャラクターIPへの展開も進めていく予定です。

開発の背景と目的
犬山たまきさんはこれまで、自身の声や存在をデジタル技術によって残し、拡張していく「電脳化」の構想に取り組んできました。「AI玉姫」は、バーチャルYouTuber「犬山たまき」が女性に生まれ、歌を歌う人生を歩んでいたらというIFコンセプトから生まれたキャラクターです。今回の取り組みでは、玉姫自身がAI VTuberとして生配信に参加し、犬山たまきさんとのリアルタイムな掛け合いや、視聴者とのコミュニケーションを行える体験を目指しました。

生配信においては、応答の遅れや配信者との発話のかぶり、スーパーチャットの読み漏れ、音声の途切れなどが視聴体験に影響します。こうした課題に対応するため、犬山たまきさん監修のもと、会話AI、コメント処理、音声、Live2D連動などを一つの仕組みでつなぐ配信システムが共同開発されました。

2026年9月22日23:00から行われた記念配信「【#犬山たまき8周年】チャイナ服・部屋着 新モデルお披露目🐶💙& AI玉姫デビュー🔱」では、AI玉姫がお披露目され、犬山たまきさんとの掛け合いや視聴者コメントへのリアルタイムな応答が披露されました。なお、配信で使用されたAI玉姫の音声は、市販のテキスト音声合成ソフト「VoiSona Talk 玉姫」とは異なる技術・データを用いて制作されたものであり、同ソフトで配信と同じ声質や表現を再現することはできないとしています。
配信システムの主な特長とプロジェクトの体制
本システムには、生配信を円滑に行うための複数の機能が備わっています。
- 配信コメントへのリアルタイム応答:YouTubeの配信コメントを取得し、配信の話題に沿ったコメントを選んでキャラクターの口調で応答します。同じコメントへの重複した反応や話題の繰り返しを抑えます。
- スーパーチャットへの応答:スーパーチャットを優先して読み上げてお礼を伝えるほか、金額に応じて読み上げの優先度を調整します。
- 配信者との掛け合い:配信者の声を認識して会話に参加し、発話のタイミングを調整して自然な掛け合いができるよう制御します。
- キャラクターの声と表情の連動:発話内容や感情に合わせてLive2Dモデルの表情やモーションを切り替えます。
- 配信者一人でも運用できる自動化・操作設計:コメント選択や発話タイミング、表情やモーションの切り替えなどを自動化しています。必要に応じてWindows向け操作アプリから状況確認や操作、発話の停止・再開などが管理できるほか、音声生成失敗時の自動リトライや自動アップデートにも対応します。
プロジェクトにおいて、犬山たまきさんはAI玉姫の企画・総合プロデュースや表現全体の監修を担当しました。株式会社Trippyは会話AIや音声、Live2D連動等のシステム開発およびWindows向け操作アプリの開発を担い、Don’t Disturb株式会社はプロジェクト推進や要件整理、PM、動作確認などを担当しました。
関係者のコメントと今後の展望
犬山たまきさんは、喉の弱さから声帯結節で活動休止した経験が電脳化を目指したきっかけの一つであるとし、「自分の声やキャラクターを永く残していくこと。そして、自分自身が活動できない時にも、キャラクターが生き続けられる未来を作ること。『AI玉姫』は、そんな夢を形にする大きな第一歩だと思っています」とコメントしています。
また、株式会社Trippy代表取締役CEOの漆原陸氏は、AI玉姫が単に話す仕組みではなく共演者として成立することを目指して調整を重ねた旨を述べており、Don’t Disturb株式会社代表取締役の中川卓也氏は、表現や活動を支える手段の一つとしてAIを活用する形になったと振り返っています。
今後は、今回得た知見をもとに他のVTuberやキャラクターIPへの展開を進める予定です。AIキャラクター同士のコラボレーションや、複数の配信者によるコラボ配信への参加、コメントやスーパーチャットの応答・読み上げを行う配信サポートツールとしての活用など、さまざまな配信体験への展開を目指していくとしています。

会社概要
株式会社Trippy
- 代表者:代表取締役CEO 漆原陸
- 所在地:東京都新宿区
- 設立:2023年2月
- 事業内容:キャラクター・IPを活用した体験の企画・制作・開発、生成AI・LLM・AR・3DCG・ゲーム領域のサービス開発、Webコンテンツ・プロモーション・CG制作
- URL:https://tr1ppy.com/

Don’t Disturb株式会社
- 代表者:代表取締役 中川卓也
- 所在地:東京都渋谷区恵比寿西2丁目4番8号 ウィンド恵比寿ビル8F
- 設立:2024年9月
- 事業内容:エンタメ・スタートアップ・クリエイターを対象とした、バックオフィス・経営支援、プロデュース・プロジェクト推進、クリエイティブ・プロダクト・AI開発支援
- URL:https://dont-disturb.notion.site/top
本記事は株式会社TrippyおよびDon’t Disturb株式会社の発表をもとに作成されています。
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