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株式会社ファンケル、免疫老化細胞増加と免疫低下の関連を日本人で初確認

株式会社ファンケルは、年齢を重ねることで免疫機能にどのような変化が起こるかを調べる抗老化研究を実施した。年齢が40歳以上60歳未満の日本人男女632人を対象とした調査の結果、キラーT細胞における免疫老化細胞(SA-βGal高発現細胞)の割合が加齢に伴い増加し、免疫機能に重要なナイーブ細胞の割合が減ることを日本人で初めて確認した。加齢による免疫老化細胞の増加が、免疫機能の低下につながる可能性が示されたとしている。

加齢に伴う免疫老化細胞の増加を日本人で初確認

体内に蓄積して慢性的な炎症を引き起こすとされる老化細胞は、加齢に伴いさまざまな機能が低下する生物学的老化の要因の一つとして注目されている。株式会社ファンケルは抗老化研究の一環として、免疫細胞中の老化細胞である免疫老化細胞の蓄積と免疫機能との関係を調査した。

研究では、年齢が40歳以上60歳未満の日本人男女632人を対象に、血液中の免疫細胞の一種であるキラーT細胞において、SA-βGal活性を指標とした免疫老化細胞(SA-βGal高発現細胞)の割合を算出した。加齢とキラーT細胞の関係を測定した結果、年齢が高くなるにつれてキラーT細胞内の免疫老化細胞の割合が有意に増加し、加齢に伴ってキラーT細胞が老化していくことが示された。

老化細胞の増加に伴いナイーブ細胞が減少

さらに、キラーT細胞内のナイーブ細胞(活性化されていない免疫細胞)の割合についても測定を実施した。ナイーブ細胞は免疫機能に関与している。測定の結果、キラーT細胞に占める免疫老化細胞(SA-βGal高発現細胞)の割合が高い人ほど、ナイーブ細胞の割合が低いことが判明した。

この結果から、キラーT細胞中の免疫老化細胞(SA-βGal高発現細胞)の増加が免疫機能の低下に関与する可能性が示唆され、加齢に伴う免疫細胞(キラーT細胞)中の免疫老化細胞(SA-βGal高発現細胞)の増加が免疫機能の低下に関与することを、日本人を対象に初めて明確に示したとしている。なお、本研究成果は国際ジャーナル「Int. J. Mol. Sci. 2025, 26(18), 8799」に掲載されている。

加齢性疾患リスク低減や製品開発への応用に期待

免疫老化細胞に働きかけることで免疫機能低下を軽減できれば、加齢性疾患のリスク低減や症状軽減につながる可能性があるという。同社は今後もヒトを対象とした有効性および安全性の検証を含む研究開発を継続し、幅広い領域での応用を視野に入れた製品開発とサービスの提供を目指すとしている。

担当者は、免疫老化細胞の蓄積抑制は単純に寿命を延ばすだけでなくQOL向上の可能性があるため健康寿命の延伸に重要であるとし、老化細胞をテーマにした研究を将来の抗老化製品の開発に応用できると考えている旨を述べている。

本研究に関する用語

  • 免疫老化細胞:加齢とともに蓄積し、炎症を誘導する物質を分泌する細胞。
  • SA-βGal:老化細胞の目印となるタンパク質である老化関連の酵素β‐ガラクトシダーゼ。
  • キラーT細胞:免疫細胞の一種。ウイルスに感染した細胞やがん細胞を排除する機能を持つ。
  • ナイーブ細胞:病原体にまだ出会っておらず、活性化されていない免疫細胞。

本記事は株式会社ファンケルの発表をもとに作成。

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