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国立高専機構が前川製作所と国際協働プログラムを実施 8名の学生が課題解決策を提案

独立行政法人国立高等専門学校機構は、株式会社前川製作所の守谷工場を会場として、令和8年8月31日(月)から9月4日(金)までの5日間にわたり「KOSEN Global Camp in MAYEKAWA」を実施した。全国から集まった8名の学生が国境を越えた混成チームを編成し、圧縮機・冷凍冷蔵技術を題材に英語で議論を重ねながら社会課題に対する解決策を検討した。プログラムの教育効果を検証するため、異文化理解力やグローバルマインドの変容を測定するBEVI(Beliefs, Events and Values Inventory)も実施され、9月下旬に分析レポートが作成された。

国際化促進を目指す課題解決型学習プログラム

KOSEN Global Campは、国立高等専門学校の国際化促進を目的とし、英語による協働を通じてテーマに沿った課題解決型学習を実施するプログラムである。国立高専生と外国人学生が切磋琢磨する機会を提供するため、令和5年度から行われている。

これまでに20高専が開催校となり、延べ800名以上が参加した。令和8年度は全国6高専で実施しており、年度内には参加者数が延べ1,000名を超える見込みとなっている。

今回のプログラムは「Global Technical Marketing Challenge ~セールスエンジニアになって、世界の現場に技術の処方箋を届けよう~」をテーマに設定した。産業用技術が世界の社会・産業課題とどのように結びつくのかを学ぶとともに、技術を顧客にとっての価値として捉え発信する視点や英語によるコミュニケーション能力、国際協働の中で課題解決に取り組む力を養うことを目指している。

工場見学や海外勤務経験者の指導を経て最終発表へ

初日の8月31日(月)は中島英治 理事長からのメッセージで始まり、参加者はオリエンテーションやアイスブレーキング、事前学習の成果共有を通じてチームビルディングを行った。

9月1日(火)・2日(水)は、前川製作所守谷工場内にあるマエカワアカデミーで研修が実施された。学生たちは講座を通じて同社の技術について学んだ後、実習や製品・工場見学に取り組み、質疑応答を交わした。

9月3日(木)には、プレゼンテーション資料の作成や準備を進めたほか、前川製作所の海外勤務経験者による講話も行われた。海外での事業展開や異文化環境で働く際の考え方、グローバルなキャリア形成について理解を深め、海外営業経験を持つ職員からの指導を受けて提案内容を具体化させた。

9月4日(金)の最終発表では、留学生の出身国・地域が抱える課題を題材とした解決策が発表された。各チームは、タイのデータセンターにおける電力消費の増大、インドの冷蔵倉庫におけるエネルギー効率の改善、ウガンダの水産物流における食品ロス削減をテーマにそれぞれ提案を行った。

参加学生の反響

参加した仙台高専・電気電子系・専攻科2年の学生は、海外勤務経験のある社員との交流が最も印象に残ったとし、現地での関わり方や試行錯誤して仕事を進めた経験を聞けたことで英語力への自信を深め、今後の国際的なコミュニティへの参加や積極的なコミュニケーションに意欲を示した。

また、鶴岡高専留学生・機械系・本科3年の学生は、自国に役立つ冷凍技術を学ぶために参加し、工学だけでなくその背景にあるマーケティングについても学ぶ機会が得られたと振り返っている。

独立行政法人国立高等専門学校機構の概要

独立行政法人国立高等専門学校機構は、中学生の卒業生を受け入れ、5年間一貫の技術者教育を行う高等教育機関として全国に51の国立高等専門学校(高専)を設置している。

  • 機構名:独立行政法人国立高等専門学校機構
  • 所在地:東京都八王子市東浅川町701-2
  • 理事長名:中島 英治
  • 設立:平成16年4月1日
  • URL:https://www.kosen-k.go.jp/

本記事は独立行政法人国立高等専門学校機構の発表をもとに作成。

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