monoAI technologyとDNPが資本業務提携、XRコミュニケーション事業で協業強化
monoAI technology株式会社は2024年5月13日、大日本印刷株式会社(DNP)と資本業務提携を締結したと発表した。両社は、DNPの認証・セキュリティ技術やコンテンツ制作力と、monoAI technologyが保有する大規模同時接続・会話を可能にする画像圧縮処理・伝送技術等の高品質なXR(Extended Reality)空間開発力を掛け合わせ、民間企業や自治体向けの大規模なXR空間の企画・開発体制を強化し、リアルとバーチャル空間が融合した社会の実現を目指す。
monoAI technologyは、オンラインゲーム開発で培った大規模通信技術とAI技術をコアとして、あらゆる産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するXR事業を展開している。これまでDNPとは、「XRコミュニケーション」事業において、XR CLOUDを通じた社会的課題解決に向き合うイベントの企画・開発を共同で展開するなど、自治体や企業の課題解決を支援してきた。
今回の提携により、両社は開発・制作、販売・事業推進、アセット提供・共有、人員交流などの面で協業を強化する。具体的には、DNPの主要サービスへのXR関連事業の開発支援、XR CLOUD上へのAIアバターや空間内制作自動化モジュールの組み込み、リアル環境と連動した商材の共同開発などに取り組む。また、DNPのネットワークや営業力を活用した共同提案、XR関連の公募・入札案件への共同参加なども推進する。
DNP常務執行役員の金沢貴人氏は、「両社の協業により、リアルとバーチャルが融合した新しい体験価値と経済圏を創出するDNPの『XRコミュニケーション事業』の推進を加速させていく」とコメント。monoAI technology代表取締役社長の本城嘉太郎氏は、「DNPとの資本業務提携は、日本にXRとメタバースを広める最高のチャンスであり、当社の成長速度を飛躍的に高められると確信している」と述べている。
なお、「XRコミュニケーション」事業とは、XRの技術を活用し、多様な人々がリアルとバーチャルを行き来できる新しい体験価値と経済圏を創出するもの。また、「XR CLOUD」とは、monoAI technologyが開発した大規模同時接続可能なメタバースプラットフォームで、現実世界との境界を超えて複数の仮想世界とのコミュニケーションや商取引などをシームレスに行うことができる。