サザン46年の軌跡を綴った『いわゆる「サザン」について』8月21日発売、桑田佳祐全面協力

2024年8月21日、株式会社水鈴社から『いわゆる「サザン」について』が刊行される。本書は、サザンオールスターズのボーカル・桑田佳祐氏の全面協力のもと、音楽評論家の小貫信昭氏が40年以上にわたるサザンへの取材活動の集大成としてまとめた1冊だ。

昨年デビュー46周年を迎えたサザンオールスターズは、今年に入ってから新曲「恋のブギウギナイト」の配信リリース、9年ぶりとなるオリジナル・アルバムの発売、野外音楽フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」のトリを務めるなど、ミュージックシーンを牽引し続けている。

本書では、サザンオールスターズの誕生から国民的アーティストになるまで、無期限活動休止を経て現在に至るまでの軌跡が赤裸々に綴られている。桑田氏は度重なる長時間のインタビューに応じ、バンドの46年の歴史について光と影の両面を率直に語っている。

桑田氏は本書の帯に、「昔々、”軽薄なノリ”が名誉であり、ヤンチャなものに対してやや寛容な時代があった。ついつい、調子に乗ってそれをやめそびれた我々は、未だに『まともな音楽人』として衆人に認知されていない」とコメントを寄せている。自著以外のサザンに関する書籍へのコメントは、これが初めてとなる。

著者の小貫氏は、「この本は、筆者の40年以上にわたるサザンへの取材活動の集大成だ。」と述べ、桑田氏から「サザンの陽のあたる部分だけじゃなく、それ以外のところも描いて欲しい」というメッセージを受け、本書にリアリティを与えたと語っている。

『いわゆる「サザン」について』は、サザンオールスターズと日本音楽史を語る上で欠かせない1冊となるだろう。