新コスモス電機がLaser Gas Scanを開発 ガス漏えい状況を二次元画像で可視化
新コスモス電機株式会社は、広いエリアに配置された配管などからのガス漏えいをレーザー式ガス検知器で監視し、検知信号の時間変化をグラフィカルに表示するシステム「Laser Gas Scan」を2026年10月8日に開発した。

工場や化学プラントなどにおいて、時系列データだけでは把握しにくかった漏えい信号の変化や風によるガスの挙動を二次元画像として視覚的に確認できるようにする。これにより、漏えい状況の把握やノイズとの判別を支援する狙いがある。
開発の背景と課題
工場や化学プラントなどの広大な敷地では、配管や設備が広範囲に配置されている。想定外の場所でガス漏えいが発生した際にすべてを検知しようとすると、設置場所や費用、保守などの観点から多数のガスセンサを設置することが難しい場合がある。
離れた場所からレーザー光線上のガスを検知できるレーザー式ガス検知器は広域監視に適しているものの、測定信号にはノイズが含まれるほか、風などの影響で信号が変化するため、単純な数値データだけでは状況を把握しにくい課題があった。Laser Gas Scanは、こうした測定信号を二次元画像として表示し、ガスの発生状況を視覚的に把握しやすくすることを目指して開発された。
信号処理による二次元表示と検知の仕組み

Laser Gas Scanは、レーザー式ガス検知器を用いて広範囲をスキャンし、ガス漏えいの有無を示す信号を継続的に取得する。取得したデータを信号処理によって二次元画像化することで、時系列データでは捉えにくい漏えい信号の変化や、風による漏えいガスの挙動を視覚的に確認できる仕組みとなっている。
同システムには高感度なTDLAS方式を採用したレーザー式ガス検知器が使用されており、比較的低濃度のガスによる信号の可視化が可能となっている。燃焼時に発生する一酸化炭素を検知した例では、刻々と変化する発生状況が画面上に表示された。
なお、レーザー式ガス検知器が取得するのはレーザー光路上に存在するガス濃度の積算値であり、検知器から漏えい箇所までの距離情報は含まれない。そのため、表示される二次元画像はガス漏えいの厳密な空間分布を示すものではないとしている。

実用化に向けた今後の展開
新コスモス電機株式会社は今後、すでに製品化されているメタン用レーザー式ガス検知器「レーザーファルコン」への適用方法や、ユーザーへの提供方法を具体化し、早期の実用化を目指す方針だ。
さらに、今後の製品化が検討されている一酸化炭素用をはじめ、他のガスを対象としたレーザー式ガス検知器への本システム適用の可能性についても検討を進めていくとしている。

新コスモス電機株式会社の概要
大阪市淀川区に本社を置く新コスモス電機株式会社は、代表取締役社長を髙橋良典氏が務める。1964年に家庭用ガス警報器を開発して以来、産業用ガス検知警報器や住宅用火災警報器などを手がけている。
- 会社名:新コスモス電機株式会社
- 所在地:大阪市淀川区三津屋中2-5-4
- 代表者:代表取締役社長 髙橋 良典
- 設立:1960年
- 事業内容:家庭用ガス警報器、産業用ガス検知警報器、住宅用火災警報器他の開発・製造・販売・メンテナンス
- URL:https://www.new-cosmos.co.jp/
本記事は新コスモス電機株式会社の発表をもとに作成。
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