高齢者の愛車売却で感じる不安は手続きが最多、アップル運営のラボが44件分析
車買取「アップル」のFC本部企業であるアップルオートネットワーク株式会社が運営する「愛車売却ユーザー心理ラボ Powered by Apple」は、高齢者本人やその家族による愛車売却時の不安や心理に関する分析結果をまとめた。警察庁の公表資料によると、2025 年の運転免許の自主返納件数は435,067件と2年連続で増加している。免許返納を決断した後に生じる「愛車をどうするか」という課題について、利用者の具体的な声をもとに傾向を抽出した。
分析対象44件から判明した愛車売却時の3つの不安
車買取アップルでは、2008年1月から2026年6月までに全国の店舗を利用した顧客の声23,132件を蓄積している。今回の分析では、記述内容から「免許返納」や「高齢の家族の車を売却する」といった高齢者本人またはその家族による売却であることが確認でき、売却時の不安や戸惑いなどの具体的な記述がある44 件を対象とした。
抽出された記述を分類した結果、特に目立った不安要素の上位3項目は以下の通りとなった。
- 1 位 複雑な事務手続きへの戸惑い 25件(約57%)
- 2 位 愛車との別れに対する喪失感 19件(約43%)
- 3 位 取引の安全性・透明性への不安 14件(約32%)

最も多かった「複雑な事務手続きへの戸惑い」では、長期間の住所変更の放置や名義が亡くなった家族のままになっているケース、必要書類や委任状・譲渡証明書の内容が分からないといった声が挙がった。サポートする家族にとっても手続き自体が大きな心理的負担となっており、順を追った分かりやすい説明が安心につながる事例が見られた。
2位の「愛車との別れに対する喪失感」は、長年大切にしてきた車への愛着や、運転をやめるという人生の節目に伴う寂しさが要因となっている。単に年式や走行距離だけでなく、大切に乗ってきた時間まで尊重される対応が求められていることがうかがえる。3位の「取引の安全性・透明性への不安」では、代金の振り込みや契約後の減額、不利な契約を結ばされないかといった懸念が示されており、査定額の根拠や引き渡しから入金までの流れを丁寧に説明することが重要視されている。
店舗への移動負担や売却後の行方を気にする声も
上位3項目以外にも、高齢者の愛車売却ならではの課題が明らかになった。
- 店舗への移動・アクセスに関する負担 9件(約20%)
- 大切に乗ってきた愛車への評価 7件(約16%)
- 売却後の車の行方 5件(約11%)
- 高齢の親とサポートする家族との情報共有への配慮 4件(約9%)

免許返納を控える人にとって査定のために店舗まで運転すること自体が負担になるケースや、手放した後の車がどう扱われるのかを気にかける声も確認されている。
高齢の家族が車を売却する際の7つの確認点
同ラボでは、高齢の家族が愛車を手放す際、価格以外の面でも以下の7点を確認することを挙げている。
- 必要書類や手続きについて分かりやすい説明があるか
- 査定額の理由を説明してくれるか
- その場で契約を急かされないか
- 契約後の減額などについて説明があるか
- 車の引き渡しから入金までの流れが明確か
- 本人だけで判断することが不安な場合、家族と相談する時間を持てるか
- 長年大切にしてきた愛車への思いにも耳を傾けてくれるか
愛車売却ラボ Powered by Appleの概要
アップルオートネットワーク株式会社は、車を売る人の不安を軽減し、より良い売却体験のあり方を研究・発信することを目的に、2026年9月に「愛車売却ラボ」を発足した。23,132件の顧客の声を主要データとして分析を進めている。
- 会社名:アップルオートネットワーク株式会社
- 代表者:代表取締役会長兼社長 久保 和喜
- 本社所在地:東京都中央区日本橋2丁目5番1号 日本橋高島屋三井ビルディング17階
- 事業内容:中古車の査定・買取・販売フランチャイズチェーン「アップル」の運営、リユース事業
- 店舗数:全国275店舗(2026年9月時点)
- URL:https://www.applenet.co.jp/
本記事はアップルオートネットワーク株式会社の発表をもとに作成。自主返納件数は警察庁公表の「運転免許の申請取消(自主返納)件数と運転経歴証明書交付件数の推移」を参照。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



