小森コーポレーション、印刷技術を結集したKOMORIハウスパスポートを制作
株式会社小森コーポレーション(東京都墨田区、代表取締役社長 持田 訓)は、セキュリティー印刷技術と日本文化を融合した「KOMORIハウスパスポート」を制作した。パスポート製造に求められる高度な技術と製造プロセスを一冊に集約したサンプルとなっている。なお、同サンプルはセキュリティー印刷技術の紹介を目的としたものであり、実際の旅券ではない。
近年のセキュリティー印刷分野では、偽造防止技術の高度化に加え、個人識別やトレーサビリティ、品質保証などの複合的な技術が求められている。同社が60年以上にわたり培ってきた技術と知見を共有するとともに、関係企業や機関との新たな協業機会を創出することを目的に制作された。
プロジェクトの実現にあたっては、セキュリティー印刷業界を支えるパートナー企業との連携が図られた。
パスポート全体のデザインは政府文書やセキュリティー文書を手掛けてきたJURAが担当し、データページ加工や製本、個人情報のレーザー印字はHungarian Banknote Printing Companyが手掛けた。さらに、Covestroのポリカーボネート材料、DIPAのセキュリティー用紙、SICPAのセキュリティーインキ技術が採用されており、実際のパスポート製造工程を再現している。
日本文化を着想としたデザインコンセプト
デザインのテーマには「ENSŌ(円相)」と「IKIGAI(生きがい)」が据えられた。悟りや調和を象徴する円相を人生の旅路になぞらえ、本来の自分らしさや生きがいを見出していく物語が表現されている。
意匠には折り鶴や禅庭園、水の流れ、印鑑といった日本文化に着想を得た要素が取り入れられており、世界観の描写とともにセキュリティー印刷技術との融合が図られている。
多様な印刷機による高度な偽造防止と識別表現
実際の製造工程をモデルに、デザインから製本、個人識別、品質保証までが一冊に集約されている。
査証ページには、12ユニット構成の両面オフセット枚葉印刷機「CURRENCY LC1232」が使用された。高度な表裏見当精度が求められるシースルーマークや多色刷りをワンパス印刷で施しているほか、ウェットオフセット印刷によるマイクロテキストや細線文字、ドライオフセット印刷による印章モチーフを再現している。
データページには、オフセット印刷に加えてUVインクジェットデジタル印刷機「J-throne 29」が用いられ、パスポート番号と可変情報を紐付けて印刷されている。桜のデザイン内に目視では確認できない情報を一冊ごとに埋め込み、スマートフォンの専用アプリで読み取ることで照合できる仕組みとなっている。中表紙には紙幣にも使われる凹版印刷が採用され、4色印刷およびエンボス加工による視覚と触覚の認証要素が組み込まれた。
検査システムによる一貫した品質保証体制
製造工程における品質保証として、可視光・UV・IRに対応したインライン検査システムが活用されている。紙ページとポリカーボネート製データページの両方を対象にリアルタイム検査を行い、シート単位でのトレーサビリティを確保することで、生産から検査までの一貫した品質管理プロセスを実現している。




本記事は株式会社小森コーポレーションの発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



岩手県遠野市で遠野まちなか妖怪FESTIVAL2026開催へ 秋に多彩な企画