Finatextとメディケア生命、生成AIによる請求書類の改ざん検知で実証実験を開始
株式会社Finatextは、住友生命グループのメディケア生命保険株式会社において、保険金請求の不正検知におけるAI活用の実証実験(PoC)を開始した。
メディケア生命保険株式会社の支払査定業務において、請求画像に残る生成AIの改ざん痕跡を分析することにより、不正請求を早期に把握することを目指す。
実証実験の背景
生成AIや画像編集技術の進展に伴い、診断書や領収書などの請求書類画像を加工・改ざんする手口が高度化している。目視では判別が難しいケースが増えるなか、保険会社には、正当な請求を迅速に支払う体制を維持しながら、不正請求やその兆候を早期に把握する仕組みの整備が求められている。
メディケア生命保険株式会社と株式会社Finatextは、これまで支払査定領域におけるAI活用を進めてきた。2025年9月より開始した給付金支払査定業務の実証実験では、請求書類の読み取りから支払可否判断・給付金額の算出までの一連の査定処理にAIを活用し、専門的な判断を要する高難易度のケースも含めて査定正答率90%以上、診断書・診療明細書などの証跡画像を対象とした書類読み取り(AI-OCR)では約90%の精度を確認している。
メディケア生命保険株式会社が査定業務の効率化に加えて不正請求への対応力強化を進めるなか、株式会社Finatextは培った画像分析の知見をもとに不正請求検知へのAIの適用可能性を検証するため、今回の実証実験を実施する。
画像に残る生成AIの痕跡を検出
実証実験では、診断書、領収書、診療明細書などの請求画像を対象に、AIを活用した分析によって画像内に残る生成AIの痕跡を検出し、加工・改ざんの可能性を判定する。なお、不正請求への悪用を防ぐ観点から、分析方法の詳細は非公表とされている。
本取り組みはAIが不正請求を判定することを目的とするものではなく、メディケア生命保険株式会社の査定担当者が確認すべき疑義案件を効率的に抽出し、支払査定業務における確認負荷の軽減と検知精度の向上を支援するものとしている。
今後の展開
株式会社Finatextは、今回の実証実験を通じて請求画像の改ざん痕跡検知の有効性を確認し、支払査定業務への組み込みに向けた運用方法やデータ整備上の課題を整理する方針だ。今後もAIを活用した保険業務の高度化を通じて、保険金支払の迅速化と不正請求への対応力向上の両立に向けてメディケア生命保険株式会社を支援していくとしている。

会社概要
- メディケア生命保険株式会社
- 代表者:取締役社長 西野 貴智
- 設立:2009年10月
- 所在地:東京都江東区深川1-11-12 住友生命清澄パークビル
- 公式サイト:https://www.medicarelife.com/
- 株式会社Finatext
- 代表者:代表取締役CEO 木下 あかね
- 設立:2018年12月
- 所在地:東京都千代田区九段北一丁目8番10号 住友不動産九段ビル 9階
- 公式サイト:https://finatext.com/fn

本記事は株式会社Finatextの発表をもとに作成されています。
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