IFS Softeon、倉庫業務向けコンテキスト認識AI 「Fulfillment Flow」を発表
IFSが倉庫業務AI機能Fulfillment Flowを発表
CATEGORY: テクノロジー
産業用AIソフトウェアを手がけるIFSは、2026年10月13日に米国フロリダ州オーランドで開催された「IFS Unleashed」において、IFS Softeonの新たなAI機能「Fulfillment Flow」を発表しました。受注から出荷までの倉庫業務に、現場の状況を踏まえて判断を支えるAIを直接組み込む機能です。リアルタイムの業務状況とAIを活用した意思決定を組み合わせることで、状況に適応しながら継続的に最適化される運用への移行を目指します。
倉庫業務全体を視野に入れた意思決定を支援
フルフィルメント業務では、注文、在庫、人員、設備、自動化、倉庫内の各工程から膨大なデータが生じています。しかし、補充やウェーブ計画など一部の領域だけをAIで最適化した結果、ほかの業務にしわ寄せが及び、問題を大きくしてしまうケースが少なくありませんでした。
Fulfillment Flowは、現場の状況を踏まえて動くAIを業務の流れに直接組み込むことで、この課題の解決を目指しています。利用者は複数の画面や定型レポートを行き来することなく、自然言語で質問して問題の原因を確認でき、現在の状況に基づいた対応の提案を受けられます。
特化型AIと中央エージェントの連携
機能の中核を担うのは、「デジタルワーカー」と呼ばれるエージェンティックAIです。デジタルワーカーは、入荷、ウェーブ管理、人員管理、自動化、保管ロケーションの割り当てと補充、出荷のいずれかの領域に特化して配置されます。これらは共通する6つの「インテリジェンスの柱」をもとに構築されており、施設そのもの、リアルタイムの業務状況、エリア同士のつながり、出荷締め時刻やサービスレベルといった拠点の目標、稼働可能な人員、自動化をカバーします。
各デジタルワーカーは把握した情報を、施設全体の効率的な流れをつくる中央のオペレーションエージェントと共有します。これにより、入荷ヤードや製造ラインへの部材供給といった周辺領域も含め、個々の判断が全体へ及ぼす影響を考慮した運用を実現します。
人が最終判断を下す「ヒューマン・イン・ザ・ループ」
Fulfillment Flowは、意思決定に人が関与する「ヒューマン・イン・ザ・ループ」の考え方に基づいて設計されています。デジタルワーカーが気づいたことやアイデアを中央のオペレーションエージェントに上げ、オペレーションエージェントが倉庫管理者のパートナーとして対応策を提案します。
倉庫管理者が優先順位を決めて最終判断を下し、システムはその判断に従いながらシフトをまたいで学習を続けます。IFS Softeonの最高技術責任者(CTO)であるマーク・フラリックは、「最終的な主導権は、あくまで倉庫管理者にあります。それこそが、AIが現場で本当に機能するために必要な信頼につながります」と述べています。
発表企業について
- IFS Softeon:倉庫管理ソフトウェアを提供し、倉庫管理システム(WMS)を通じて在庫管理から人員管理、生産、完成品に至るまで倉庫全体の業務を支援する企業。IFSの一員。詳細URL:https://www.softeon.com/ (英語)
- IFS:1983年設立。80カ国で7,000人以上の従業員を抱え、産業用AIおよびエンタープライズソフトウェアを提供する企業。IFS Cloudなどを展開。詳細URL:ifs.com/ja
本記事はIFSの発表をもとに作成しました。
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