ベリサーブ、ステーブルコイン市場向け品質保証基盤を2026年10月16日から提供へ
ソフトウェアの品質向上支援サービスを手掛ける株式会社ベリサーブは、ステーブルコイン市場向け「統合品質保証基盤ソリューション」を2026年10月16日から提供開始します。暗号資産交換業者やブロックチェーン基盤・システム開発事業者を主な対象とし、決済・送金サービスの拡大を見据えた開発を支援します。金融・暗号資産領域のテストやセキュリティの知見と、生成AIによる効率化技術を組み合わせ、システム品質の向上とテスト業務の効率化を図るとしています。
決済インフラの高度化と品質課題の浮上
国際送金や企業間決済において、ステーブルコインやトークン化預金といったブロックチェーン技術を用いた決済・送金基盤の構築が進んでいます。国際銀行間通信協会(SWIFT)が複数の銀行のトークン化預金を接続し、24時間365日の即時国際送金を目指す試験運用を開始するなど、金融取引の迅速化やコスト削減への期待が寄せられています。
一方で、決済・送金インフラの高度化や事業者間の連携拡大に伴い、多面的な観点からの品質確保が求められています。暗号資産・ステーブルコイン領域では品質保証プロセスの標準化やノウハウ蓄積が十分ではなく、仕様不整合やテスト観点の不足、コンプライアンス観点の見落としといった課題が指摘されています。これらはサービス停止や誤送金、事業継続への影響につながる可能性があるほか、ステーブルコイン関連の制度整備やフロンティアAIによる脅威の変化といった事業環境の変化への対応も求められています。

現状診断から運用改善までを支援するサービス概要
本ソリューションは、自社開発のAIテスト設計エージェント「TESTRA」や生成AI、金融・暗号資産領域の知見を組み合わせ、現状診断から品質保証プロセスの構築、継続的な運用改善までを支援します。
現状診断と品質保証プロセスの構築
現状診断のフェーズでは、オランダのSogeti社が開発したテストプロセス成熟度評価・改善モデルである「TPI Next®」を用いた診断や、ソフトウェアの不具合を複数の直交する属性で分類・定量分析する「ODC分析」などを通じ、課題や改善の優先順位を明確にします。
続く品質保証プロセスの構築では、診断結果を基に開発プロセスを整理し、プロセスの標準化・定着を進めます。「TESTRA」や生成AIによるテスト設計・実行に加え、プログラム修正や機能追加による既存機能への影響を確認する自動リグレッションテストやAI分析を活用します。さらに、セキュリティ対策や、アンチ・マネー・ロンダリング/テロ資金供与対策態勢を評価するAML関連システムの検証、AI活用システムの品質検証、フロンティアAIによる脅威への対応なども行います。
継続的な運用改善と導入効果
運用の段階では、重要業績評価指標(KPI)やテスト結果に基づいて品質を分析・評価し、継続的な改善につなげます。暗号資産特有の取引シナリオやテスト観点のノウハウを蓄積・再利用することで属人化を抑える方針です。
同社が暗号資産取引所を支援した事例によると、生成AIの活用によってテスト実行時間が人が実行する場合と比べて1日当たり33%削減され、失敗結果の確認や原因調査に要する作業時間も1日当たり90%削減された実績があるとしています。
株式会社ベリサーブの概要
- 設立:2001年7月24日
- 代表取締役社長:鴫原 忠大
- 本社:東京都千代田区神田三崎町3-1-16 神保町北東急ビル
- 事業内容:ソフトウェア事業(ソフトウェアテスト・品質関連事業、サイバーセキュリティ関連事業、コンサルティング関連事業、ソフトウェア開発関連事業、その他事業)
- URL:https://www.veriserve.co.jp/
本記事は株式会社ベリサーブの発表をもとに作成されています。また、文中の制度整備および脅威変化に関する記述は金融庁の公表情報に基づいています。
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