アトラシアン、Service Collectionの新機能を発表 AI活用で運用を支援
アトラシアン株式会社は、サービスマネジメントソリューション「Service Collection」の新機能を発表しました。組織のコンテキストを活用することで、従来の受動的なチケット処理からAIが先回りするプロアクティブな運用への進化を支援するとしています。障害が発生してから対応する従来型の課題やツールの分断による生産性低下を解消し、AIネイティブなサービス基盤の実現を目指します。
企業のITサービスにおける課題と新機能提供の背景
フォレスターコンサルティングの最新調査(注)によると、エンタープライズ企業のITサービス責任者の97%がサービスへの期待に応えることに苦慮しています。現在エージェント型AIを活用している企業は21%にとどまる一方、80%が今後12か月以内にエージェント型AIの導入を計画している状況です。しかし、AIが効果を発揮するために不可欠とされる「組織内のナレッジやコンテキストが統合されている」と回答した組織は18%にとどまっています。こうした課題を受け、アトラシアンはAtlassian Teamwork GraphとAtlassian Rovoを中核に据えた新機能の提供を決定しました。
AIによるプロアクティブな解決と業務ツール連携
新機能では、受動的な対応から予防的な運用への転換を図ります。
- AI Change Risk Assessment:Teamwork Graphからコンテキストを取り込み、技術、運用、コンプライアンス&セキュリティ、財務などのビジネス影響に関わるリスクをAIが多角的にスコアリングし、変更起因のインシデントを未然に防止します。
- Proactive Service Management:Rovoを基盤とし、エンドポイントデバイスの健全性をバックグラウンドで常時監視します。ユーザーからの報告前にパフォーマンス低下を検知し、自動修復やサービスチームへの自動振り分けを行います。
また、SlackやMicrosoft Teams、Claudeといった日常業務ツールや生成AIインターフェースから画面を切り替えることなく、Jira Service Managementのガバナンスと権限設定を維持したままインシデント調査やリクエスト対応が完結できる環境を提供します。
自然言語による自動構築と資産管理の統合
サービスデスクの構築や要員の管理、物理アセットの管理に関する機能も拡充されます。
- Solution Composer:自然言語の指示をRovoに入力するだけで、リクエストタイプ、ワークフロー、SLA、申請ポータルをわずか数分で自動構築します。
- Workforce Management:スケジュール管理やリアルタイム稼働状況、チームキャパシティ、スキルベースのルーティングを一元化し、最適な担当者へ業務を自動割り当てします。
- ハードウェア資産管理(HAM):サーバーやPCなどのハードウェア情報を社員や変更履歴、関連インシデントと紐付けます。AIインサイトによる予防保全により、保証期限切れや不足トレンドを検知して自動補充ワークフローを起動できるほか、Atlassian Discovery、Flexera、Lansweeperなどの検出ツールとの連携にも対応します。
提供スケジュール

発表された各機能の提供ステータスは以下の通りです。
- AI Change Risk Assessment(一般提供開始)
- Workforce Management(一般提供開始)
- ハードウェア資産管理(HAM)(一般提供開始)
- Solution Composer(オープンベータ)
- Proactive Service Management(限定早期アクセス)
- 日常業務ツール連携(Slack / Teams / Claude)(限定早期アクセス)
豪州シドニーに本社を置くアトラシアンの日本法人であるアトラシアン株式会社は、神奈川県横浜市に本社を置き、代表取締役社長はスチュアート・ハリントンが務めています。2013年に設立され、Jira、Confluence、Jira Service Management、Rovoなどの製品群を展開しています。
- 日本法人設立:2013年
- 公式サイト:https://www.atlassian.com/ja
本記事はアトラシアン株式会社の発表をもとに作成。 (注)“The Agentic Service Management Reinvention.” Forrester Consulting. September 2026.
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