メルカリ、自動車輸送サービスのゼロと提携し中古車取引を強化
メルカリは2024年12月17日、中古車取引の強化を目的に、自動車輸送サービスを手掛けるゼロと業務提携を締結したと発表した。これにより、書類手続きや車両の検査・配送を専門業者が代行する「おまかせクルマ取引」サービスを、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の1都3県や宮城県、愛知県、大阪府、福岡県の一部地域で提供開始する。
中古車販売市場は22年度に過去最高の3.9兆円に達するなど拡大傾向にあるが、個人間売買の普及率は高くない。メルカリが利用者に対して実施した調査では、車を売る際には「購入者が名義変更を行ってくれるか不安」(57.2%)、購入する際には「掲載されている情報が正しいか不安」(51.9%)といった声が上位に挙がり、個人間取引に不安を感じているユーザーが多いことが分かった。
「おまかせクルマ取引」では、専門業者が車両の名義変更手続きを代行。また、専門の検査員が出品者の入力内容と実際の車両状態に相違がないかを確認し、エンジンの異音などを総合的に評価した上で納車する。さらに、個人情報に関連する手続きを全て専門業者が行うため、ユーザー同士は「匿名」での取引が可能だ。
サービス利用料は全国一律で21万円(税込)。利用するには、登録されている発送元・配送先が対象エリア内であること、18歳以上であること、アプリでかんたん本人確認が完了していることが条件となる。
メルカリは今回の業務提携を通じて、個人間売買における車の出品・購入へのハードルを取り除き、ユーザーが簡単かつ安心安全に取引できる環境の構築を目指す。今後もより多くのユーザーに「メルカリ」を利用してもらえるよう、サービス開発に注力していく方針だ。