福井市のナッジ活用行政改革が行革甲子園2026で審査員長特別賞を受賞
愛媛県が主催する「行革甲子園2026」において、福井市による「ナッジ」を取り入れた行政改革の取組が審査員長特別賞を受賞した。同大会には全国31都道府県79市町村から89事例の応募があった。人の心理特性を活用して行動変容を促す手法を通じ、具体的な成果を創出している点などが評価された。
若手職員主導の「福井市ナッジ・ユニット」による取組
福井市では、人間の行動や意思決定の特性を踏まえ、選択の自由を残しながら望ましい行動を促す「ナッジ理論」を活用している。市民サービスの向上を目指し、若手職員を中心に結成した「福井市ナッジ・ユニット」が主体となって様々な取組を展開している。
福井市ナッジ・ユニットは、行動科学の知見を活用して市民サービスの向上や行政課題の解決を目的に活動する若手職員有志チームである。ナッジの手法を用いた実証・検証を行いながら、EBPM(証拠に基づく政策立案)の推進と行政改革に取り組んでいる。主な取組内容は以下の通りである。
- 市民向け通知文や案内文の改善
- 庁内業務を支援するツールの開発
- 職員のデータ活用・行動科学の理解促進
- EBPM(証拠に基づく政策立案)の推進
- 全国自治体への事例共有・横展開

36件の事例を実施し大腸がん検診受診率向上などの成果を創出
福井市ではこれまでに36件のナッジ活用事例を実施し、様々な行政課題の解決につなげてきた。代表的な成果として、大腸がん検診の受診勧奨において受診率が3.4ポイント向上した。
個別事業の改善にとどまらず、職員の政策立案や業務改善に対する意識改革や、データに基づく意思決定の推進など、組織文化の変革にもつながっているとしている。
行革甲子園2026で評価されたポイント

今回の審査では、以下の点が審査員から高く評価された。
- 住民の視点に立ち、心理や行動特性に寄り添った施策を展開していること
- 若手職員が主体となり、組織横断的に活動を推進していること
- ナッジを活用した取組により具体的な成果を創出していること
本記事は福井市の発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



