株式会社つなぐ、WebアーカイブとAIで障害時の仮設サイトを約1時間で再構成
株式会社つなぐは、Webアーカイブに保存された情報とAIを活用し、企業サイトを別の公開環境に再構成する取り組みを行いました。自社の2021年当時のサイトをもとに全5ページのサイトを約1時間で制作し、公開しています。
この取り組みは、サイバー攻撃やサーバー障害などでホームページが閲覧できなくなった企業に対し、本格復旧までの間に会社情報や問い合わせ先を届ける仮設サイトという選択肢を示すことを目的としています。
本格復旧を待つ間の情報発信を維持する狙い
ホームページが突然閲覧できなくなった場合、原因調査やサーバーの復旧、バックアップからの復元には状況によって時間を要します。その間も会社概要や営業状況、問い合わせ先を知らせる需要が存在します。
株式会社つなぐは、元のシステムの復旧作業とは切り離し、利用可能な情報をもとに最低限の情報発信を再開する方法に着目しました。元のサイトを直す作業と利用者に情報を届ける作業を分けて進める手法として、仮設サイトの考え方を提示しています。
Webアーカイブの情報をAIで整理し約1時間で制作
今回の事例では、Webアーカイブに保存されていた自社サイトから会社情報、事業紹介、ロゴ、写真などを取得しました。AIを活用して情報を整理し、パソコンやスマートフォンで閲覧できるサイトへと再構成しています。
制作にかかった時間は約1時間で、公開されたサイトは以下の全5ページで構成されています。
- トップ
- 事業紹介
- 会社紹介
- 活動の記録
- 問い合わせ案内
元の公開環境とは別のURLに配置され、画像やメニュー、リンクの動作確認が行われました。なお、本事例は自社の過去サイトを活用した検証であり、サイバー攻撃を受けたシステムの復旧事例ではありません。
過去情報の確認と安全な窓口への誘導
仮設サイトは元のサーバーやシステムそのものを修復するものではなく、会社概要や事業内容、営業に関するお知らせ、確認済みの問い合わせ先などを掲載して本格復旧までの情報発信を補うものです。
再構成の際には過去の情報をそのまま現在の案内として扱わず、所在地、連絡先、サービス内容などを確認することが重要とされています。古いフォームや予約・決済機能も引き継がず、利用可能な窓口へ案内する形が検討されます。今回の公開事例においても、2021年当時の情報に基づくサイトであることを明示し、古い問い合わせフォームは再利用していません。
障害発生時の事業継続を支援する選択肢

突然のサイト停止に対し、すべての復旧を待つだけでなく必要な情報を届けられる状態を整える手段として、AIによるWeb制作の一時的な活用可能性を示しています。サイトが閲覧できない場合や、データを失い手元の素材だけでは再制作が難しい場合などに、Webアーカイブの記録を手がかりとして仮設サイトを構築する方法が考えられます。
なお、アーカイブの保存状況や素材の利用権限によって再構成できる範囲は異なります。本人および運営者からの依頼を前提に掲載情報や素材の利用権限の確認が行われ、攻撃原因の調査・除去や元システムの安全性確認、データの完全復旧を行うものではないとしています。
- 公開事例: https://backuptsunagu.ownd.jp/
- お問い合わせ(株式会社つなぐ): https://sitebuilder.jp/contact/
本記事は株式会社つなぐの発表をもとに作成しています。
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