エム、CT画像から脂肪や筋肉をAI解析するMVision bodyを開発
株式会社エムは、胸部、腹部または胸腹部のCT画像をAIで解析し、内臓脂肪量、皮下脂肪量、筋肉量および筋肉の質を測定・可視化する身体健康測定プログラム「MVision body」を開発した。人間ドックや健康診断、診療等ですでに撮像されたCT画像や今後撮像される画像を活用でき、新たな検査を追加することなく生活習慣の見直しや将来の健康づくりに役立つ情報を提供する。頭部MRI画像を解析する「MVision health」に続く展開となり、脳と身体の両面から健康状態を把握できる社会の実現を目指すとしている。
既存のCT画像を活用し身体組成を三次元で解析
肺や腹部臓器の検査を目的に撮像される胸部や腹部のCT画像には脂肪や筋肉の情報が含まれているものの、通常の検査目的だけでは十分に活用されない場合があった。MVision bodyは、こうした医療機関に存在するCT画像をAIで三次元解析し、画像に含まれる脂肪と筋肉の情報を体積として定量化する。
主な測定項目は、内臓脂肪量、皮下脂肪量、筋肉量、筋肉の質(筋肉内の脂肪に関する指標)となっている。なお、筋肉の質は胸腹部レポートのみ対応する。解析結果は視覚的に理解しやすいレポートとして提供され、受診者は体重やBMIだけでは捉えにくい身体内部の状態を確認できる。過去や将来の画像を用いることで、身体組成の変化を継続的に確認することも可能としている。

導入負担を抑えた従量課金制と利用手順
MVision bodyは、胸部CT、腹部CT、胸腹部CTの撮像範囲に対応しており、医療機関の既存の検査メニューや運用に合わせて導入できる。導入時のイニシャルコストや月額利用料は設定されておらず、解析件数に応じた従量課金で提供される。
一般的な利用手順は以下の通りとなる。
- 医療機関で撮像済み、または新たに撮像した胸部、腹部、または胸腹部のCT画像を準備
- クラウドで画像データをエムへ連携
- AIによる画像解析を実施
- 解析結果レポートを医療機関へ提供、医療機関から受診者へ送付
- 健康状態の理解や生活習慣改善の参考情報として活用
なお、MVision bodyは疾病の予防、診断または治療を目的とするものではなく、CT画像に含まれる脂肪・筋肉に関する情報を測定・表示し、健康管理の参考情報を提供するサービスと位置づけられている。
脳と身体の包括的な健康管理を目指す取り組み
エムはこれまで、頭部MRI画像から脳の萎縮や血管健康度を定量化するMVision healthを展開してきた。今回のMVision body開発により、脳に加えて脂肪と筋肉に関する情報も提供可能となった。今後は導入医療機関や健診施設の募集を進めるとともに、MVision healthと組み合わせた健康管理体験の普及や、関連事業者との連携拡大を図る。
受診できる医療機関の情報として、Seeds Clinic 新宿三丁目、スマートドック(「からだ健康度AI解析(体脂肪・筋肉)」として展開)、新宿三丁目メディカルクリニック、セントラルクリニック世田谷、東京ミッドタウンクリニック、那須赤十字病院、プリベンションクリニック東京が挙げられており、東京メディカルクリニックでも予定されている。詳細は個別の施設への問い合わせが必要となる。
株式会社エムについて
株式会社エムは、米国ジョンズホプキンス大学医学部放射線科教授の森進と共同創業者の関野勝弘が2021年6月に創業したヘルステック企業である。
- 設立:2021年6月
- 代表取締役CEO:森進
- 本社:東京都港区三田2-10-6 三田レオマビル10階
- コーポレートサイト:https://www.corporate-m.com/
- 受診者向けページ:https://products.corporate-m.com/mvisionbody/user
- 医療機関向けページ:https://products.corporate-m.com/mvisionbody

本記事は株式会社エムの発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



