わびすき、オフグリッド型タイニーハウスHACOBUNEの防災活用などを提案へ
兵庫県明石市の一級建築士事務所わびすきは、公共インフラに頼らず自立して機能するオフグリッド型タイニーハウス「HACOBUNE」について、平時利用と災害時の地域防災拠点を両立する仕組みの提案を本格化する。二拠点生活のセカンドハウスや農業体験型エコツーリズムの宿泊施設として稼働させつつ、地方の自然や農地を次世代へつなぐ手段としての活用も推進する。11月7日10時からは、明石市においてグランドオープンイベントが開催される予定だ。

自然災害の増加と被災後の住まいにおける課題
大雨などの激甚化・頻発化する災害への備えが全国的な課題となるなか、国土交通省の「令和4年版国土交通白書」によると、1日の降水量が200ミリ以上となる大雨の観測日数は、統計開始(1901年)以降の最初の30年と直近30年の比較で約1.7倍に増加した。さらに、1時間50ミリ以上の短時間強雨も、1976年以降の最初の10年と直近10年の比較で約1.4倍に増加している。

被災時には避難所での共同生活を余儀なくされる場合が多く、仮設住宅の完成や入居までに数週間から数か月を要することも少なくない。その間のプライバシー確保や、電気・水道・トイレが使えない生活環境への負担があることから、被災後に速やかに安定した住まいを確保することが課題として挙げられている。
自然循環型オフグリッドシステムを搭載したHACOBUNE

HACOBUNEは、一級建築士が設計・監修を手がけるトレーラーハウス/コンテナハウス仕様の移動式タイニーハウスである。太陽光発電や蓄電池による電気、太陽熱温水器による給湯、井戸水・雨水などから選べる水源のほか、水を使わないバイオトイレや生活排水を浄化するバイオジオフィルターといった自然循環型のオフグリッドシステムを標準搭載している。


これにより、停電時や公共インフラが途絶した状況でも自立した生活拠点として機能する。また、必要な場所へ移動・設置できる構造のため被災地への迅速な展開が可能であり、移動や売却が行える資産としての柔軟性も備えている。
平時と災害時を横断する3つの活用シーン
HACOBUNEは災害時専用の設備にとどまらず、日常的に利用しながら非常時の備えとして機能する点が特徴とされている。提示されている主な活用シーンは以下の3つである。
- 災害拠点・地域創生・農地活用拠点:行政の防災拠点や地域の関係人口づくりに活用できるほか、共同購入やインフラ未整備の農地への設置に対応する。
- 二拠点生活のセカンドハウス:都市と田舎を行き来する柔軟で持続可能なライフスタイルを支援する。
- 農業体験型エコツーリズムの宿泊施設:個室型での高単価設定を見込んでおり、1泊25,000円・稼働率50%で年間売上約455万円、約3年で投資回収が可能な試算としている。
用意されているラインアップと価格は以下の通りである。
- オフグリッドプラン:完成仕様・すぐに利用開始できるフル装備プラン(990万円~)
- セミオフグリッドプラン:一部インフラを併用するプラン(840万円~)
- DIYスケルトンプラン:内装を自身で仕上げるプラン(510万円〜)
- フルオーダープラン:用途・敷地に合わせた完全カスタム設計(価格は要相談)
わびすきは今後、自治体や企業との連携を通じてHACOBUNEの導入拠点を全国へ広げていく方針を掲げている。防災拠点整備を検討する自治体との協定・実証事業をはじめ、二拠点生活やエコツーリズムを推進する企業との連携を進め、平時にも使える防災拠点の展開を図るとしている。

概要情報
- 名称:株式会社HACOBUNE 一級建築士事務所わびすき 代表 奥田智恵子
- 所在地:〒673-0002 兵庫県明石市旭が丘13-2
- 電話番号:078-220-7205 / FAX 078-220-7206
- HACOBUNEショールーム:〒674-0071 兵庫県明石市魚住町金ケ崎359-1
- URL:https://www.hacobunehouse.com/
本記事は一級建築士事務所わびすきの発表および国土交通省「令和4年版国土交通白書」をもとに作成しています。
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