横須賀市、浦賀駅前の活性化事業でパートナー募集
横須賀市は、浦賀駅前周辺地区の活性化に向けて、パートナー事業者の公募を実施する。対象となるのは、住友重機械工業所有地約12.2haと市有地2.8haの合計約15haだ。
浦賀は、ペリー来航の地として知られ、近代化に向けて造船の町として発展してきた。明治32年に建造されたレンガドックは、平成15年の閉鎖までに1,000隻以上の船の製造や修理を行ってきた歴史があり、日本では浦賀にしか現存しない貴重な施設だ。
令和3年3月に住友重機械工業から寄附された浦賀ドック周辺部の土地について、横須賀市は暫定開放に向けた整備を進めるとともに、海洋都市の実現に向けた重要拠点の利活用検討を進めてきた。
今回の公募は、令和6年3月に住友重機械工業と横須賀市が締結した協定を踏まえたもので、浦賀ドックを中心とした市有地及び民有地において、近代日本の発祥の地である歴史・文化を生かした観光拠点を形成し、多様な都市機能の集積や海辺の空間の魅力創出により、横須賀市の新たな集客・交流拠点として、まちの持続的なにぎわいの創出を目指すことを目的としている。
横須賀市は、この事業を通じて、浦賀の歴史と文化を活かしながら、新たな賑わいを生み出し、持続可能なまちづくりを進めていく方針だ。