50代の検索行動と情報収集の実態、96%がネットを利用
50代の情報収集と検索行動に関する実態調査の結果が明らかになった。SEO支援実績4,300社以上を誇るランクエストが2024年12月5日に実施した、50代男女150名を対象とした独自調査によるものだ。
調査結果によると、50代の96.7%がインターネットを情報収集に利用しており、この世代のデジタル技術への適応が進んでいることがわかる。一方で、テレビ(68%)や新聞(30%)といった従来型メディアの影響力も根強く残っている。SNS(35.3%)の利用率は新聞に迫る勢いを見せ、50代におけるSNSの役割の拡大が示唆された。
検索時の端末については、パソコンが84.8%と最も多く、次いでスマートフォンが59.3%と高い利用率を示した。タブレットの利用は7.6%に留まり、補助的な役割に留まっている。
検索エンジンの利用状況では、Googleが71.7%、Yahoo!が64.1%と2強の構図が明らかになった。その他の検索エンジンの利用は限定的であった。
検索結果の確認範囲については、2ページ目までを確認する人が43.3%と最も多く、1ページ目のみの確認が34.6%と続いた。全体の約80%が2ページ目以内で情報を探す傾向にあり、3ページ目以降の確認率は急激に減少することが判明した。
これらの結果から、50代をターゲットにしたマーケティングでは、インターネットを軸にしつつ、テレビや新聞といった従来型メディアも併用する戦略が有効であると考えられる。また、検索エンジン最適化(SEO)施策では、GoogleとYahoo!での2ページ目以内のランクインが重要であり、デバイスに応じた使いやすさを考慮したコンテンツ設計が求められる。
今回の調査は、50代の情報収集と検索行動の実態を多角的に分析し、この世代のデジタルシフトの進展と、従来型メディアの根強い影響力を浮き彫りにした。マーケターはこれらの知見を活用し、効果的なアプローチ方法を模索していく必要があるだろう。