コードタクト、国際標準に基づく3つの教育データ実装資産を公開
株式会社コードタクトは2026年10月7日(水)、教育データをシステムやサービスを越えて扱えるようにするため、国際的な標準・仕様に基づく3つの実装資産を公開した。単一サービスへの集約を前提とせず、学習者や学習内容、学習活動に関する情報を異なるシステム間で連携できるデータ基盤の構築を目指す。今回の公開は、同社が進める実装と検証の取り組みを段階的に外部へ発信する一環となる。
教育データの相互運用性を高める「動く実装」の検証
学校や教育サービスで扱われるデジタルデータが増加する中、システムごとにデータの意味や表現方法が異なると、継続的な蓄積や横断的な分析が困難になる。文部科学省が「文部科学省教育データ標準5.1」の策定などを進める中、株式会社コードタクトはLTI、xAPI、CASEといった技術仕様を正しく組み合わせることで相互運用性を高められるとしている。構想の提示にとどまらず、仕様に基づくソフトウェアの実装とテストによる動作検証のプロセスを重視しているという。
公開された3つの実装資産
今回公開された3つの実装資産は、それぞれ異なる技術領域を扱いながらも共通の設計思想のもとで開発されている。
- Aegaeon(アイガイオン)
LTI(Learning Tools Interoperability)1.3 Coreの仕様に対応した実装資産。学習プラットフォームと外部の教育ツールなどを接続するための仕様に基づき、ソースコードがOSS(オープンソースソフトウェア )として公開されている。
- 製品ページ: https://aegaeon.systems
- 公開リポジトリ: https://github.com/codetakt/aegaeon
- Kiva(キヴァ)
xAPI IEEE 9274.1.1 Standardの仕様に基づく学習活動データの記録・交換に加え、データ主体の同意管理やポータビリティを要件としたPersonal Data Store(PDS)。ソースコードはOSSとして公開されている。秘密分散、差分プライバシー、完全準同型暗号(FHE)、TEEなどの暗号・プライバシー保護技術を組み合わせ、個人データの利用条件の統制と教育評価やEBPM向け集約利用の両立を目指して研究・実装・検証を進めている。
- 製品ページ: https://kiva.software
- 公開リポジトリ: https://github.com/codetakt/kiva
- Learning-Graph
CASE 1.1の仕様に基づく実装資産。学習標準やコンピテンシーなど、学習内容に関する構造をシステム間で表現・交換するために利用される。
- 製品ページ: https://graph.codetakt.com/
共通する4つの設計原則
これらの実装資産は、教育データを扱うための共通した設計原則に基づいて開発されている。
- Interoperability(相互運用性):標準・仕様を利用し、異なるシステム間でも情報の「意味」を理解できるようにする。
- Provenance(データの来歴):データの生成に関与した主体や活動など、「どこから得られたものなのか」という履歴を失わずに扱う。
- User Agency(学習者の自己決定):学習者自身が、自身に関するデータがどのように利用されるかに関与できるようにする。
- Governed Use(統治された利用):教育評価、研究、EBPMなどの公共的・組織的な利用についても、認可、監査、承認、プライバシー保護などの統制のもとで行えるようにする。
これらの原則を両立するアーキテクチャにより、生成AIなどが適切な文脈でデータを参照できる情報基盤の構築と、統制のもとでのデータ分析の実現を目指している。なお、同社では教育機関、自治体、教育サービス事業者などを対象に、教育データ連携や標準対応に関する技術検討、アーキテクチャ設計、PoC、実装の相談を受け付けている。
株式会社コードタクトの概要
代表取締役CEOの後藤 正樹氏が率いる株式会社コードタクトは、最先端のICTを通じた協働学習の支援を目指している。
- 所在地:東京都渋谷区円山町28-4 大場ビルA館2階b室
- 設立:2015年1月
- 代表者:代表取締役CEO 後藤 正樹
- 事業内容:授業支援クラウド「スクールタクト」およびリフレクション・マネジメントシステム「チームタクト」の提供
- URL:https://codetakt.com/
本記事は株式会社コードタクトの発表をもとに作成。
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