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田中鉄工が佐賀県多久市で廃食油を活用した道路舗装燃料化の取り組みを開始

田中鉄工株式会社は、地域の家庭や飲食店などから発生した使用済み食用油(廃食油)をアスファルト合材製造時の重油代替燃料として活用する取り組み「Roa(d)cal SDGs Project」を、佐賀県多久市で開始しました。長崎県大村市、北海道小樽市、福岡県大牟田市に続く全国4例目の導入となります。地域内で発生した廃食油を道路や歩道の舗装材料の製造燃料に充てることで、地産地消エネルギーとしての循環型社会の実現やCO₂排出削減などの環境負荷軽減を目指します。

多久市における廃食油回収と地産地消燃料への活用

佐賀県多久市では、2025年1月に「多久市2050ゼロカーボンシティ」を掲げた4者包括連携協定が佐賀県多久市、全国油脂事業協同組合連合会、九州フードリサイクル事業協同組合、田中鉄工の間で締結されました。この協定に伴い、多久市中央公民館とHiヒロセスーパーコンボ多久店に廃食用油回収BOXが設置され、同年6月には多久市納所・交流センター びわの郷にも追加設置されました。

2025年1月~2026年8月における多久市の家庭系廃食油の累計回収量は3,366Lとなっています。2026年5月までの回収分は先行していた長崎県大村市での道路舗装燃料として活用されていましたが、2026年6月以降は松尾建設(株) 多久合材工場におけるアスファルト合材製造用の燃料として活用されています。今後はトレーサビリティやカーボンフットプリント(CFP)の仕組みを導入し、回収から利活用までの履歴を可視化していく方針です。

次世代に向けたSDGs体験授業の展開

多久市との取り組みの一環として、次世代を対象とした教育プログラムも実施されています。2025年12月には、九州フードリサイクル事業協同組合の協力のもと、多久市の全小学校で廃食油を活用したエコキャンドルづくりSDGs体験授業が開催されました。廃食油が再利用可能な資源であることや環境問題解決への貢献について学ぶ機会となっており、今後も連携した教育プログラムの実施が予定されています。

国内における廃食油リサイクルの現状と課題

国内の廃食油リサイクルには課題も残されています。家庭系廃食油は約96%(9.6万トン/年)がゴミとして捨てられており循環されていません。また、事業系廃食油はほぼリサイクルされているものの、約1/3(12万トン/年)が海外へ輸出されており地域内での循環に至っていない現状があります。加えて、家庭系・事業系の双方においてトレーサビリティおよびカーボンフットプリントの確保が課題とされています。

田中鉄工株式会社の概要

田中鉄工株式会社は1918年(大正7年)創業のアスファルトプラントメーカーで、アスファルト合材生産に関わる製品やサービスの提供を主軸としています。

  • 本社:佐賀県三養基郡基山町
  • 国内拠点:15カ所
  • 資本金:9,000万円
  • 売上高:約82億円
  • 従業員:209名
  • 公式サイト:https://tanaka-iron-works.com

本記事は田中鉄工株式会社の発表をもとに作成されています。

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