アルパカが予測市場Kalshiと提携 イベントコントラクト提供へ
証券インフラを提供するAlpacaDB Inc.およびグループ企業(アルパカ)は、予測市場取引所を運営するKalshiとの提携を発表した。アルパカは事業領域を予測市場に拡大し、APIを通じた証券インフラで提供する資産クラスにイベントコントラクトを追加する予定だ。
既存インフラを通じて予測市場へのアクセスを提供
今回のサービス拡大により、アルパカのパートナー企業やユーザーは、米国株式などの取引に利用している既存インフラを通じて、経済指標、金融市場、天候、スポーツ、文化・エンターテインメントなどを対象とするKalshiのイベントコントラクトにアクセスできるようになる予定だ。一つのシステム連携でより幅広い資産クラスへアクセスしたいという需要を受けたものとしている。
アルパカは現在300社を超える金融機関にサービスを提供しており、パートナー企業を通じて1,000万人以上の個人投資家向けに金融サービスを構築・提供している。
拡大する予測市場と提携の狙い
Kalshiのデータによると、2026年7月における同社の取引高は400億ドル(約6.4兆円)を超えている。同取引所では、選挙や経済指標など市場に影響を与える出来事の結果を予測し、連動するイベントコントラクトを取引できる。
アルパカのTony Lee Chief Brokerage Officerは、パートナー企業が利用中のインフラをそのまま活用しながら幅広い資産クラスへのアクセスを提供できるようになると説明している。また、KalshiのMax Crowley VP of Business Developmentは、投資家が取引や資産管理に利用している金融サービスの中に予測市場を直接組み込めるようになると述べている。
提供体制と利用条件
AlpacaDB Inc.の子会社であり、米国商品先物取引委員会(CFTC)に先物取引業者(FCM)として登録されているAlpaca Derivatives LLCがKalshiと直接接続する。アルパカは顧客資産の保管、資金移動、取引報告書、口座管理などを担当し、Kalshiは規制下の取引市場、イベントコントラクトおよび清算サービスを提供する。
なお、提供されるサービスはKalshiに上場されている市場、適用される規制要件、利用者の所在地域によって異なる。Alpaca Derivatives LLCは全米先物協会(NFA)の会員だが、現時点ではFCMとしての規制対象業務を開始していない。また、日本法人であるAlpacaJapan株式会社でのイベントコントラクトの取り扱いはない。
各社概要
- AlpacaDB Inc.:米国に本社を置くセルフクリアリング証券会社。40カ国以上にわたる数百のフィンテック企業や金融機関にサービスを提供し、1,000万を超える証券口座を支える。累計調達額は4億ドル(630億円超)。
- AlpacaJapan株式会社:第一種金融商品取引業と投資助言・代理業の登録(関東財務局長(金商)第3024号)を受け、日本で証券サービスを提供。
- Kalshi:2018年設立。米国で初めて規制当局の認可を受けたイベントコントラクト取引所。
本記事はAlpacaDB Inc.の発表をもとに作成。
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