飯田組がホワイト企業認定シルバーを取得 新社屋導入や労働環境改善を評価
一般財団法人日本次世代企業普及機構(ホワイト財団)は、2026年10月1日付で静岡県浜松市の総合建設会社である株式会社飯田組を「ホワイト企業認定 シルバー」に認定した。1927年に創業し、まもなく創業100年を迎える同社は、社員主導による新社屋の整備や継続的な働き方改革を進めてきた。ビジネスモデルや柔軟な働き方、健康経営など70項目に及ぶ審査基準に基づく総合評価を経て認定に至った。
社員主導による新社屋整備とフリーアドレスの導入
飯田組は2025年8月、浜松市に新しいオフィスを完成させた。新社屋の建設にあたっては、会社主導ではなく社員自身が働きやすい環境を考えるボトムアップの形式が取られた。
完成した新社屋では、部署ごとの固定席をなくし、全社フリーアドレスを導入した。仕事内容や気分に合わせて選べるよう、多様な形状のデスクやカフェスペース、防音性を備えた集中スペース、ベランダなどを設置している。さらに、営業、設計、積算、建築、土木といった各部門をワンフロアに集約し、部署の垣根を越えて社員同士が自然に対面できる環境を整備した。

長時間労働を抑える仕組みづくりと柔軟な働き方の推進

同社では働き方改革が一般化する以前から、勤務時間の短縮や休日の取得促進に取り組んできた。長時間労働を前提としない環境づくりとして「20時消灯ルール」を継続しており、現在は19時頃に消灯する日も多くなっている。

休日の確保に向けては、土曜日の出勤を大幅に減らしたほか、ゴールデンウィークや夏季、年末年始の大型連休に休工日を設定している。加えて、直行直帰の推進、自社システムを活用した勤怠・業務の見える化、ペーパーレス化、現場員のペア制などを導入し、業務を円滑に回すための仕組みを整えてきた。こうした職場環境のもと、同社の社員数はこの10年間で約50人から100人近くまで増加している。
同社は「第一 お客様の幸せのため」「第二 社員の幸せのため」「第三 取引会社の幸せのため」「第四 会社の幸せのため」という「4つの幸せ」を経営理念に掲げている。代表取締役の倉田 寿久氏は、顧客を幸せにするためにはまず社員自身が幸せでなければならないとし、社員とともに会社づくりを続けていく姿勢を示している。
この理念は新社屋の防災機能や社会貢献活動にも反映されている。新社屋には太陽光パネル、蓄電池、手動ポンプ井戸を備え、災害時には近隣住民へ電気や水を提供できる体制を整えた。日常的な地域活動としては、清掃活動や献血活動、フードバンクへの食料品の寄付のほか、次世代の担い手育成を目的とした小中高生向けの建設業勉強会などを実施している。



ホワイト財団が運営する「ホワイト企業認定」は、70項目の設問を7つの区分に分けて企業の取り組みを多角的に評価する制度である。2026年10月時点で累計707社が認定を取得している(国内の主要な企業評価・認定制度を対象とした自社調査より、2026年10月時点)。
認定を受けた株式会社飯田組の概要は以下の通り。

- 社名:株式会社飯田組
- 本社所在地:静岡県浜松市中央区小池町673-3
- 代表:代表取締役 倉田 寿久
- 設立年:1927年3月
- HP:https://www.iidagumi.com/
- 事業内容:店舗・事務所・工場・倉庫・医療施設・福祉施設・賃貸住宅等の企画・設計・施工、土木事業
本記事は一般財団法人日本次世代企業普及機構の発表をもとに作成。

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