CLINIALが都の支援事業英国コースに採択 英国での事業開発を開始
株式会社CLINIALは、東京都が主催し独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)が運営する2026年度「X-HUB TOKYO GLOBAL STARTUP ACCELERATOR OUTBOUND PROGRAM」英国コースに採択された。同社はこれを契機に、JETROの支援により英国での事業開発・市場開拓を開始した。2027年初頭には英国のケンブリッジおよびロンドンへ渡航し、バイオテックを中心とする製薬企業やCRO、投資家などに日本の医療・臨床開発環境や市場価値を発信する予定だ。
英国進出の背景とドラッグロス解消への取り組み
欧米で承認された医薬品のうち日本で開発に着手されていないものが多数存在するドラッグロスの課題に対し、株式会社CLINIALは複数の大学病院やがん専門病院と提携して医療データのクラウド基盤構築や治験の患者リクルート支援を行ってきた。国立がん研究センター中央病院との共同事業では、医療データ収集・分析の基盤システム『CliniCONNECT®』を活用し、抗がん剤第Ⅰ相治験組み入れ患者数の約20%の増加に貢献した実績を持つ。

同社は日本の患者に新しい治療の選択肢を届けるため、海外の製薬企業に向けて日本の臨床現場の魅力やポテンシャルを直接アピールする必要があるとしている。今回の英国展開を通じて現地のバイオテックや製薬企業に医療データ解析基盤や治験支援ソリューションを提案し、新たな顧客基盤やパートナーシップの獲得を目指す。
英国で進める三つの取り組み
同社は英国において以下の3点に取り組むとしている。

- 英国のバイオテック・CRO・投資家への直接提案
現地の製薬企業やバイオテック、CRO(医薬品開発業務受託機関)、投資家との対話を通じ、日本の診療実態や医療ニーズ、臨床開発の可能性を伝えるとともに、海外企業が日本での開発を検討する際の課題を把握する。
- 医療データを活用した日本での治験・開発機会の提案
医療データの整理・分析や治験の実施可能性の検討支援などを紹介し、日本での臨床開発を検討する企業に対して提供できる情報や支援を協議する予定だ。
- 渡航後も継続する協業関係の構築
製薬企業やCRO、投資家などとの関係を構築して渡航後も協議を継続し、日本の医療機関や研究者と海外の開発主体を結ぶ事業の可能性を検討する。

同社代表取締役社長の水野孝昭は、海外製薬企業に自社のソリューションと日本市場の魅力を提案して日本への治験誘致を加速させることで、事業成長とドラッグロス解消という課題に挑戦していくとしている。
X-HUB TOKYO 英国コースの概要
「X-HUB TOKYO GLOBAL STARTUP ACCELERATOR OUTBOUND PROGRAM」は、東京都が主催しJETROが運営する、都内スタートアップの海外展開を支援する事業である。英国コースの提携パートナーは、ケンブリッジ大学のサステナビリティに関する研究・実践機関であるCISL(University of Cambridge Institute for Sustainability Leadership)が務める。現地ネットワークの形成や個別メンタリングなどを通じ、ビジネスパートナーとの連携や投資家との接点づくりを支援する。
株式会社CLINIALについて
株式会社CLINIALは、がん薬物療法専門医が立ち上げた医療スタートアップで、医療連携プラットフォーム「CliniCONNECT®」を軸に医療現場の情報を診療・研究に役立てる仕組みづくりに取り組んでいる。
- 会社名:株式会社CLINIAL
- 代表者:代表取締役社長 水野孝昭
- 所在地:東京都渋谷区代々木5-59-5
- 設立:2023年3月
- 事業内容:医療情報システムの開発、病院DX支援
- 企業サイト:https://clinial.co.jp/
本記事は株式会社CLINIALの発表をもとに作成しました。
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