iPEACE223、環境省の脱炭素実証事業に採択 バイオエタノールからプロピレン製造へ
iPEACE223株式会社は、環境省の「令和8年度脱炭素型循環経済システム構築促進事業(うち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業)」において、実証業務「バイオエタノール由来高収率モノマー製造によるプラスチック原料の脱炭素化技術実証」に採択された。同社は国立大学法人東京科学大学と共に、バイオエタノール由来グリーンプロピレン(GPY)を既存プラスチック原料として社会実装可能な水準で製造するための技術実証を実施する。本事業は、化石資源由来プラスチックを代替する省CO2型バイオプラスチック等への転換および社会実装を目的としている。
実証事業の背景と課題
プラスチックの原料であるエチレンやプロピレンは、その大半が石油由来のナフサから製造されており、製造段階で多くのCO2を排出している。日本は2050年カーボンニュートラルを掲げ、「プラスチック資源循環戦略」のもとで原料そのものの脱炭素化が求められている。しかし、バイオマス由来原料からモノマーを製造するプロセスは収率とコストの両立が大きな課題となっており、社会実装には至っていない。
各者の役割と技術開発の取り組み
iPEACE223株式会社は東京科学大学と連携し、ゼオライト触媒の細孔構造、酸性質および酸点位置を精密に制御することで、エタノールを直接プロピレンへ転換する一段法プロセスの高選択率化に取り組む。本事業における主な役割分担は以下の通りとなる。

- iPEACE223株式会社(代表事業者):プロセス開発、実証/プロセス統合・評価/スケールアップ・社会実装
- 国立大学法人東京科学大学(共同実施者):触媒開発/構造解析/基礎反応解析
本技術が社会実装された場合、バイオエタノール由来グリーンプロピレン(GPY)は化石由来プロピレンと同一分子であるドロップイン型モノマーとして扱われる。これにより、既存のポリプロピレン・SAP製造設備やリサイクルシステムを活用することも可能としている。
iPEACE223株式会社の概要
東京都中央区に本社を置くiPEACE223株式会社は、ETP反応に適したゼオライト触媒により、バイオマス原料からグリーンプロピレン製造技術の確立を目指している。
- 会社名:iPEACE223株式会社(iPEACE223 Inc.)
- 研究開発拠点:神奈川県横浜市緑区長津田町4259 東京科学大学すずかけ台キャンパス内R2B棟206号室
- 設立:2023年8月1日
- 代表取締役:瀬戸山 亨
- 事業内容:バイオエタノールからプロピレン(化学品原料)およびプロパン(燃料)等を製造する触媒プロセスの開発とプラントのプロセス設計
- URL:https://ipeace223.com
本記事はiPEACE223株式会社の発表をもとに作成しています。
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