Dellows News

東京都、ディープテック拠点形成の事業者に東京理科大学など2者を採択

東京都は、ディープテック・スタートアップへの支援機能を備えたイノベーション拠点形成に向けて今年3月に実施した公募の審査を行い、拠点形成を担う事業者2者を採択した。採択されたのは学校法人東京理科大学とプライム ライフ テクノロジーズ株式会社の2者である。都はライフサイエンス、AI、ロボティクスなどのディープテック領域における専門的な支援環境の整備を推進している。

(仮称)TUSイノベーションハブの計画概要

学校法人東京理科大学は、大学発ディープテック・スタートアップを対象とした支援拠点「(仮称)TUSイノベーションハブ」を東京都葛飾区新宿6-3-1 東京理科大学 葛飾キャンパスに整備する。研究者や研究設備、事業化支援機能を集約した大学オンサイト型の拠点とし、事業計画の検討や専門家への相談、関係者との交流を行う支援スペースに加え、製品の試作から性能評価、実証に向けた製造までを行う環境を整える。

先端コンポーネント、オートメーション、フィジカルAIなどの技術領域における研究・事業化環境の提供を主軸とし、学内外の研究者やスタートアップ、URA、企業等の交流促進による研究成果の事業化を進める。さらに、同大学独自のスタートアップ支援エコシステム「TUSIDE」等との連携を通じて、大学発スタートアップによるPoC創出・高度化から社会実装までの一貫した支援や、実証、事業化・資金調達、市場開拓、海外展開などを支える計画だ。

同法人は1881年創設の理工系総合大学で、4キャンパス・8学部・大学院31専攻を擁する。建学の精神「実力主義」のもと、研究シーズの発掘・育成から事業化・資金調達、成長・Exit、海外展開までをつなぐ独自エコシステム「TUSIDE」を構築しており、東京都における大学発ディープテック・スタートアップ創出の中核拠点となることを目指している。

(仮称)INNOVATION VILLAGE HANEDA ASAHIの計画概要

プライム ライフ テクノロジーズ株式会社は、ディープテック領域を中心としたスタートアップ等の試作開発から事業化までを支援する拠点「(仮称)INNOVATION VILLAGE HANEDA ASAHI」を東京都大田区羽田旭町7に整備する。羽田空港近接による交通利便性と国内外の企業や研究機関と連携しやすい立地環境を生かし、工場アパート(ディープテック・スタートアップや複数の製造事業者等が入居する集合型の工場施設)や共同住宅兼店舗等を一体的に整備して「つくると暮らすを一体に。」の体現を目指す。

同拠点では、試作開発に必要な工場機能とともに交流・共創空間を整備し、資金、技術、人材をつなぐ支援体制の構築を通じてスタートアップと研究機関・製造企業をはじめとする大手事業会社等との連携を促進する。あわせて、大田区に集積するものづくり企業群と連携し、地域産業の高度化と新産業の創出を推進する。

同社はパナソニックホールディングス株式会社、トヨタ自動車株式会社、三井物産株式会社を株主とし、2020年の設立以来「未来をまちづくる」を掲げて住宅、建設、まちづくり領域を中心に事業を展開している。東京都や大田区の補助・支援事業の採択実績も有し、多様な事業アセットを生かして地域課題の解決と新たな産業・生活価値の創出に取り組んでいる。

昨年度採択事業の進捗状況

都が昨年度に採択した事業では、米国マサチューセッツ州に本社を置くライフサイエンス・インキュベーション企業BioLabs Global, Inc.と、三井不動産株式会社および一般社団法人LINK-Jとの連携事業が進められている。本年7月には、同社のアジア初の直営コワーキング・ウェットラボ「BioLabs Tokyo」が東京・新木場にオープンした。

なお、本件は東京都が推進する「2050東京戦略」における「戦略10 スタートアップ『世界で活躍するスタートアップを育成』」の取組の一環として実施されている。事業の詳細は東京都の専用ウェブサイト(https://www.startupandglobalfinancialcity.metro.tokyo.lg.jp/startup/initiatives/deeptechinnovation)で案内されている。

本記事は東京都の発表をもとに作成。

アクセスランキング

今日

1週間