EQUESが福島県楢葉町に新拠点を開設 原子力産業とAIの社会実装を推進
株式会社EQUESは、2026年9月8日に福島県双葉郡楢葉町に「楢葉町オフィス」を開設した。同社はこの拠点開設を通じて、福島・浜通り地域における原子力産業とAI技術の社会実装を本格的に推進する。東京大学松尾研究室を起点とするAIスタートアップとしての技術を活かし、原子力分野における現場作業の安全性向上や省人化に取り組む方針だ。
福島・浜通り地域を拠点に「原子力×AI」を推進
株式会社EQUESは、最先端の機械学習や生成AI技術を活用し、企業や社会の課題解決を図る「伴走型技術開発」を行っている。2026年には原子力産業を含むエネルギーインフラを対象とした「エネルギーAI事業」を開始しており、今回の拠点開設はその取り組みを現場から加速させるものとしている。
復興に向けた取り組みが進む福島県浜通り地域において、同社は楢葉町を原子力分野におけるAI社会実装の重要拠点と位置づける。施設や設備の保守、安全性確保、熟練技術者不足、技術継承といった原子力産業の課題に対し、原子力関連企業、行政、研究機関、大学、地域企業等と連携しながら、AI研究から現場実装への展開を進める。
同社が推進する原子力AI事業では、主に以下の領域に注力して技術開発や実証を進める。
- フィジカルAIによる現場の高度化:ロボットとAIを組み合わせ、人が立ち入りにくい環境や高線量環境における点検・調査・保守作業の高度化と省人化を目指す。株式会社クフウシヤ、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(JAEA)、東京大学 工学系研究科などと共同で、福島第一原子力発電所の廃炉に向けた遠隔作業支援技術の開発に取り組んでいる。
- 設備データの解析による予兆検知:設備データ、センサーデータ、運転ログ等をAIで解析し、異常兆候を検知することで予防保全・予知保全を高度化し、トラブルの未然防止や現場の安全性向上を図る。
- 説明可能AIによる規制・安全対応:AIの判断根拠を可視化するExplainable AI(説明可能AI)の技術開発を進め、厳格な安全基準や規制環境に対応した信頼性と透明性の確保を目指す。
廃炉現場で培われるロボット、AI、センシング、デジタルツイン、データ解析などの技術は、将来的にはエネルギーインフラ全体の安全性や生産性向上、さらに製造業、化学、医薬などの規制産業へも応用していく考えだ。
地域共創を通じた技術開発と人材育成
楢葉町オフィスは、研究開発だけでなく地域との共創を生み出す拠点として運営される。同社は行政、地域企業、研究機関、大学等と連携し、以下の取り組みを推進するとしている。

- 原子力・廃炉分野におけるAI活用
- フィジカルAI・ロボット技術の研究開発
- 原子力設備の保全・点検高度化
- 生成AIを活用した技術継承
- 原子力分野におけるAI人材の育成
- 地域企業のDX・AI活用支援
- 原子力関連産業における新たな事業創出
拠点および会社概要
新設された楢葉町オフィスおよび株式会社EQUESの概要は以下の通り。
株式会社EQUES 楢葉町オフィス
- 開設日:2026年9月8日
- 所在地:〒979-0513 福島県双葉郡楢葉町山田岡堂ノ下6-4 CODOU 201
株式会社EQUES
- 代表取締役:岸 尚希
- 設立:2022年2月
- 本社:東京都文京区本郷3丁目30番10号 本郷K&Kビル2F
- URL:https://eques.co.jp/
本記事は株式会社EQUESの発表をもとに作成しました。
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