ユナイテッド・イミュニティがロシュと臨床試験薬供給基本契約を締結
ユナイテッド・イミュニティ株式会社は、大手製薬企業であるF. Hoffmann-La Roche Ltd(以下、ロシュ)との間で、ヒト化抗PD-L1モノクローナル抗体である免疫チェックポイント阻害剤アテゾリズマブ(テセントリク®)の無償供給に関する臨床試験薬供給基本契約(Master Clinical Supply Agreement)を締結しました。本契約は、プルランナノ粒子に内包されたTLR7/8アゴニストであるUI-102とアテゾリズマブの併用を評価する今後の臨床試験を支援するものです。
進行固形がん患者を対象とする第1/2相臨床試験を推進
今回の提携により、ユナイテッド・イミュニティ株式会社が現在実施しているFirst-in-Humanの第1/2相臨床試験(NCT07605962)の実施がより現実的になります。本試験は、進行固形がん患者を対象に、UI-102とアテゾリズマブの併用投与における安全性、忍容性ならびに予備的な有効性を評価することを目的としています。
免疫学的に「cold」な腫瘍を「hot」へ転換するUI-102
多くの固形がんでは抗腫瘍免疫活性を抑制する免疫抑制性の腫瘍微小環境が形成されているため、免疫チェックポイント阻害剤に限定的な反応しか示しません。これに対し、UI-102は免疫抑制性のM2様腫瘍関連マクロファージ(TAM)を炎症促進性のM1様TAMへとリプログラミングするよう設計されています。これにより、チェックポイント阻害に抵抗性を示す免疫学的に「cold」な腫瘍を、免疫応答性の高い「hot」な腫瘍へと転換することを目指しています。
ユナイテッド・イミュニティ株式会社 代表取締役社長の岸田将人は、非臨床試験においてUI-102と免疫チェックポイント阻害剤の併用により抗腫瘍活性の増強が示された点に触れ、現在の免疫療法では十分な治療効果が得られない患者の治療反応をUI-102が改善し得る可能性を支持するものと考えている旨を述べています。
なお、テセントリク®(アテゾリズマブ)はロシュ・グループのメンバーであるジェネンテック社の登録商標です。
ユナイテッド・イミュニティ株式会社は、疾患に関連するマクロファージおよび樹状細胞へ薬剤を直接送達する独自のMyeloid Targeting Platform™を開発する、臨床開発段階のバイオテクノロジー企業です。この基盤技術を活用し、がん、線維症、感染症、自己免疫疾患、炎症性疾患における治療オプションの創成を目指しています。
リードプログラムのUI-102では、TLR7/8低分子アゴニストを独自のナノ粒子に内包することで腫瘍関連マクロファージへの薬剤送達を実現しています。さらに同社は、in vivo CARマクロファージを生成する技術の開発も進めています。
- 公式サイト: www.unitedimmunity.co.jp
- LinkedIn: www.linkedin.com/company/unitedimmunitycoltd
- お問い合わせ(e-mail): info@unitedimmunity.co.jp
本記事はユナイテッド・イミュニティ株式会社の発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



