JX通信社が衆院選「当選確率シミュレータ」公開
JX通信社は、2024年10月22日に行われる衆議院議員総選挙に向けて、全選挙区の候補者の当選確率を算出する特設サイト「当選確率シミュレータ」をリリースした。同社は2022年の参議院選挙でも同様の取り組みを行い、選挙区の当選者の96%を的中させたことで好評を博した。今回の衆議院選挙版では、独自のアルゴリズムを用いて各候補者の当選確率を算出している。
「当選確率シミュレータ」は、報道各社の情勢報道で使用される「優勢」「競り合う」「懸命に追う」などの表現を数値化し、過去の選挙データとの相関関係を分析することで、候補者の当選確率を予測するシステムだ。この手法は、選挙制度や投票行動論を専門とする駒澤大学の梅田道生教授が監修している。
JX通信社は、この取り組みにより、情勢報道のわかりにくさを直感的に理解しやすい数値に変換し、より多くの有権者の選挙への関心を高めることを目指している。また、新たな分析手法や可視化の方法を研究し、革新的な選挙報道の在り方を模索していく方針だ。
同社が運営するニュース速報アプリ「NewsDigest」では、今回の衆議院選挙に合わせて、若い世代の投票率向上を目的とした様々な企画を展開中だ。AI化された政党党首との討論や、投票後のアンケートに答えるだけで最大100万円相当のポイントが当たるキャンペーンなどを実施している。
JX通信社は、国内外のビッグデータを活用したリスク情報の検知・配信サービス「FASTALERT」や、地域情報を提供する市民参加型のニュースアプリ「NewsDigest」を提供する報道ベンチャーだ。同社は「データインテリジェンスの力でより豊かで安全な社会を創る」ことを目指し、データサイエンスに基づく高精度な選挙情勢調査サービスにも注力している。