GMI Cloudが総額6億6,800万ドル調達 GPU基盤と推論拡大へ
高性能GPUクラウドとAI推論サービスを提供するGMI Cloudは、2026年10月1日、シリーズBおよび融資枠を通じて総額6億6,800万ドル(約1,052億円)の資金を調達したと発表しました。
調達の内訳は、株式によるシリーズBで2億2,300万ドル、CTBCが主導する融資枠で4億4,500万ドルです。シリーズBはARCHIVが主導し、NVIDIAのほか、DSC Investment、Trend Micro、KB Investment、Kyobo Life、KT Corporationなどのアジア太平洋地域の投資家が参加しました。
調達資金の使途とインフラ拡充
調達した資金は、米国、台湾、その他のアジア太平洋地域におけるGPUインフラの拡充に活用されます。同社は2025年にアジア初の施設として発表した台湾のAIファクトリーや、今年発表した日本でのソブリンAI構想を基盤とし、AIの開発・運用環境を広げていく計画です。
また、設備の増強だけでなく、AI推論サービスの拡大や事業成長を支える人材の採用にも資金が充てられます。
年間経常収益が拡大、処理量は週あたり約4兆トークンに
GMI Cloudの契約ベースの年間経常収益(ARR)は、2025年末時点の9倍超に達しています。すでに本番稼働しているサービスによるARRも同期間に4.5倍超へと拡大しました。
同社の推論プラットフォームでは、現在週あたり約4兆トークンが処理されています。主な顧客には、Fireworks、Higgsfield、Nous Research、OpenRouter、Reflection、Cartesia、Trend Micro、Utopai Studiosが含まれます。
Fireworksの共同創業者であるChenyu Zhao氏は、GMI Cloudについて「NVIDIA GB200およびGB300 NVL72システムにおいて、当社にとって最も優れた、信頼性の高いプロバイダーの一社です」とコメントしています。
台湾サプライチェーンとの連携による供給体制
世界のAIサーバー製造の多くを担う台湾のサプライチェーンと連携している点も同社の特徴です。台湾のメーカーと緊密な関係を築くことで、発注から導入までのスケジュール把握を容易にし、安定供給体制と運用管理を世界各地の顧客向けサービスに生かしています。
単一のプラットフォームを通じ、利用者の所在地や各地域のデータ管理・規制要件に合わせてAI処理を行う地域を選択できる仕組みを提供しています。創業者兼CEOのAlex Yeh氏は、信頼性の高いコンピューティング基盤を世界各地に構築し、その上で多様な製品やサービスを展開することを目指していると述べています。
GMI Cloudの概要
- 設立:2021年
- 本社所在地:米カリフォルニア州マウンテンビュー
- 事業内容:高性能GPUクラウドおよび200以上のAIモデルを単一APIで利用できるAI推論プラットフォームの提供
- 運用地域:米国およびアジア太平洋地域
- 公式サイト:gmicloud.ai
本記事はGMI Cloudの発表をもとに作成しました。
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