城東テクノと髙島屋ら、回収スーツ由来繊維を使った3Dプリンタ向け材料を開発
城東テクノ株式会社は、株式会社髙島屋および京都工芸繊維大学との産学連携による共同研究において、髙島屋の「スーツ再生プロジェクト」で回収したスーツ由来繊維を活用した3Dプリンタ向けポリプロピレン(PP)材料を開発しました。

本材料を用いて製作された3Dプリント製什器は、同プロジェクトで回収したスーツ由来の素材を用いた商品とともに、髙島屋店舗で使用される予定です。城東テクノは今後も未利用資源の新たな活用方法を検討し、資源循環に貢献する材料開発を推進する方針です。
回収スーツの難リサイクル部位を活用する共同研究
髙島屋が推進する「スーツ再生プロジェクト」の一環として、髙島屋、京都工芸繊維大学、城東テクノの3者は、2025年7月より共同研究を実施しました。



この研究は、芯地や肩パッドなどと一体になっており生地への再資源化が難しいスーツの部位について、有効な活用方法を見出すことを目的に行われました。


JIZAIの技術を応用したPP材料の開発
城東テクノは、髙島屋より提供された回収スーツ由来の混紡繊維を解繊し、自社開発の3Dプリンタ向けポリプロピレン材料「JIZAI」で培った材料設計技術を応用してアップサイクルを行いました。
混紡繊維に含まれるウールは熱の影響を受けやすい特性を持っています。今回の共同研究では、比較的低温で加工できるポリプロピレンを母材として採用することで材料化を実現しました。
開発された材料は、ポリプロピレン本来のしなやかさを維持しながら、配合した繊維によって3Dプリント時の反りを抑える効果が確認されています。また、造形物の表面には繊維由来の起毛感による独特な質感が現れます。
大型3Dプリンタによる軽量什器の製作
開発されたPP材料を使用し、京都工芸繊維大学が大型3Dプリントによる什器を製作しました。
同大学では、溶融した樹脂を自重で垂らしながら造形する「ハンギングプリント」を用い、空隙を多く含む軽量構造の什器を実現しています。
髙島屋の期間限定ショップで使用予定
共同研究により製作された什器やハンガーは、髙島屋の期間限定ショップ「TRANSFORM YOUR SUITS」にて、「スーツ再生プロジェクト」で再生されたスーツの販売に合わせて実際に使用される予定です。
期間限定ショップの開催概要は以下の通りです。
- 日本橋髙島屋S.C. 本館6階 特設会場(SPACE6-①)
2026年10月7日(水)~10月13日(火)
- 新宿髙島屋 ファムメゾン4階 特設会場(中央エスカレーター前)
2026年10月21日(水) ~10月27日(火)
関連技術および会社概要
城東テクノが開発した「JIZAI」は、PPの3D造形における課題とされる造形時の反りを大幅に抑制する独自開発の3Dプリンタ向けポリプロピレン材料です。また、同技術を活用して顧客の未利用資源を3Dプリンタ向け材料として再生・アップサイクルする取り組み「JIZAIcle」を展開しており、今回の共同研究もその活用事例の一つと位置付けられています。
城東テクノ株式会社(代表取締役:末久 泰朗)の概要は以下の通りです。
- 創業:1961年10月
- 資本金:1億円
- 本社所在地:大阪府大阪市中央区今橋3丁目3番13号 ニッセイ淀屋橋イースト14階
- WEB:https://www.joto.com/
- JIZAI webページ:https://joto-bc.com/
- JIZAIcle webページ:https://joto-bc.com/jizaicle/
- お問い合わせ先:事業開発部 新材料開発課(メール:joto-bc@joto.com / 電話:090-7187-8158)
本記事は城東テクノ株式会社の発表をもとに作成しました。
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