カレー物価5カ月連続最高値、コメ高騰で360円に
株式会社帝国データバンクが独自に試算・分析した「カレーライス物価指数」によると、2024年8月のカレーライス1食当たりのコストが348円となり、過去10年間で5カ月連続の最高値を更新した。この物価指数は、カレーライスの具材となるじゃがいもなどの材料や、電気・ガス代など水道光熱費の全国平均価格を基に算出されている。
カレーライス物価の上昇は、主にコメの急騰が大きく影響している。ライスの価格は過去10年で最高値を更新し、前年同月から22円増の110円となった。一方、肉・野菜の価格は5カ月ぶりに前月から下落したものの、依然として高値圏で推移している。
2020年平均を100とした「カレーライス物価指数」は、2024年8月に127.0となり、5年間で約3割の上昇率を記録。前年同月比では14.5%上昇し、15カ月連続のプラスとなった。
東京都区部の物価動向を基に予想した9月のカレーライス物価は、1食360円前後まで急騰する見通しだ。新米の流通開始によりコメ価格の急激な変動には落ち着きがみられるものの、店頭価格では前年比3~5割高となるケースもあり、「ライス」が1食120円を超える可能性がある。当面は高値圏での推移が予想されるため、家計への負担増が懸念される。