坂ノ途中、UNIDO事業に採択 マラウイとモザンビークの現地企業と連携へ
株式会社坂ノ途中の海ノ向こうコーヒー事業部は、国際連合工業開発機関(UNIDO)東京投資・技術移転促進事務所(UNIDO東京事務所)の「日本アフリカ・ビジネス・パートナーシップ人材育成事業(JABP事業)」に採択された。コーヒーのバリューチェーン構築に向け、マラウイ共和国およびモザンビーク共和国の現地企業と連携していく。同社にとって両国はいずれも初めて連携する産地となる。
JABP事業は、日本企業とアフリカ企業の協業可能性を具体化し、新たなビジネス連携や共同事業の形成を促進することを目的とした取り組みである。UNIDO東京事務所が実施主体となり、パートナーの発掘や商習慣・ニーズの相互理解、継続的な取引関係の構築といった初期段階の課題を支援している。
本事業を通じて、海ノ向こうコーヒー事業部はマラウイ共和国とモザンビーク共和国で環境負荷の小さいコーヒー生産に取り組む2社とのビジネスマッチングを成立させた。連携する2社は森林保護区や国立公園の再生と結びついたコーヒー生産を行っており、産地の森林保全と雇用創出を目指す同事業部と方向性が重なっている。
森林保全や地域再生に取り組む現地パートナー企業
マラウイ共和国で協業するUsingini Upland Coffee(ウジンジーニ・アップランド・コーヒー)は2019年に設立され、北部高地の自社農園で有機アラビカコーヒーを生産する企業である。森林保護区周辺の1,200人以上の小規模農家と契約し、技術指導などのサポートを行いながら適正価格で取引している。
モザンビーク共和国で協業するProdutos Naturais da Gorongosa(プロドゥトス・ナトゥライス・ダ・ゴロンゴーザ)は、内戦で荒廃したゴロンゴーザ国立公園周辺で2014年に立ち上がった「ゴロンゴーザ・コーヒー・プロジェクト」から生まれた企業である。アグロフォレストリー方式による栽培研修や苗木の供給を通じて1,000人を超える生産者が関わっており、同社はコーヒーチェリーの加工や販売を担っている。
現地調査やアジア市場への展開計画を推進
本事業において、海ノ向こうコーヒー事業部は両国での現地調査に加え、生産者への技術指導や品質向上に向けた提案を行う。あわせて、両社のコーヒーを日本をはじめとするアジアのスペシャルティコーヒー市場へ届ける計画を立案し、産地における安定した需要の確保を目指すとしている。
- 事業名:日本アフリカ・ビジネス・パートナーシップ人材育成事業
- 期間:2026年9月~2026年10月
- 場所:マラウイ共和国、モザンビーク共和国
- 内容:高品質なコーヒー生産・加工のための技術指導や、日本をはじめとするアジアのスペシャルティコーヒー市場への展開の計画立案を予定
- 実施機関:国際連合工業開発機関(UNIDO)東京投資・技術移転促進事務所(UNIDO東京事務所)
- 参加企業:Usingini Upland Coffee(マラウイのコーヒー企業)、Produtos Naturais da Gorongosa(モザンビークのコーヒー企業)、株式会社坂ノ途中 海ノ向こうコーヒー事業部
株式会社坂ノ途中の概要
株式会社坂ノ途中は、環境負荷の小さい農業の普及を目指し、国内の新規就農者や海外のコーヒー生産者とともに持続可能なバリューチェーンの再構築に取り組む企業である。小野 邦彦が代表取締役を務め、京都市南区上鳥羽高畠町56に本社を置く。海ノ向こうコーヒー事業部では、スペシャルティコーヒーを中心に世界38か国、100種類以上のコーヒー豆を販売している。
本記事は株式会社坂ノ途中の発表をもとに作成。
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