パナソニック、フィンランドの水素ハウスに燃料電池などを欧州初導入
2026年8月、フィンランド・ユバスキュラに本部を置く現地社団法人Central Finland Mobility Foundation(Cefmof)が運営する「水素ハウス」実証施設に、パナソニックグループの純水素型燃料電池とヒートポンプ式温水給湯暖房機(A2W)が導入されました。


本件は、パナソニック エレクトリックワークス株式会社が提供する純水素型燃料電池と、パナソニック HVAC & CC株式会社が提供するA2Wを組み合わせたエネルギーソリューションの実証です。日本国内の類似事例を除いて欧州では初の導入事例となり、冬の日照時間が短く太陽光の活用が難しい北欧の環境において、電力と熱の供給によるエネルギー効率の向上を検証します。

北気に合わせた「水素を無駄なく使い尽くす」実証
本実証は、冬の日照時間が短く年間を通した安定的な太陽光の活用が難しい北欧フィンランドの施設を舞台としています。Cefmofが燃料電池とA2Wを組み合わせたエネルギーソリューションを導入し、年間を通じて水素ハウスへの電力供給と建物全体への熱供給(暖房)を行うことで、「水素を無駄なく使い尽くす」ソリューションの最適化および展開性を検証する取り組みです。
2026年内に定常運転へ移行し全需要を賄う計画
今後は、設置された燃料電池とA2Wの顧客による試行的運転を経て、2026年内には定常運転へと移行する計画となっています。
フル稼働時における機器の仕様と供給見込みは以下の通りです。
- 純水素型燃料電池(1台):出力 10 kW
- ヒートポンプ式温水給湯暖房機(A2W)(1台):出力 9 kW
これらの設備により、水素ハウスに必要な電力需要と建物暖房に使う熱量を全て賄える見込みです。
欧州初の導入事例として事業基盤の確立を目指す
寒冷地ならではの屋内設置・運用や暖房機器への効果検証を行う本実証を通じ、多様な使用シーンや地域特性に最適なソリューションの実現を目指します。また、実証運用を通じて水素事業に関連する現地パートナー企業やビジネス顧客との関係構築に取り組み、事業基盤の確立を図るとしています。
なお、本実証の施設を運営するCefmofは、フィンランド ユバスキュラ市、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金によって設立され、Central Finland地区の脱炭素化を水素の活用を通じて支援している社団法人です。本実証の様子は2026年8月31日発信のトヨタイムズでも一部紹介されました。
本記事はパナソニックの発表をもとに作成しています。
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