ヴェルセンス、訪日客向けグルテンフリー東京ガイドを発売 100店超を実食調査
ヴェルセンス株式会社は、セリアック病や小麦アレルギーを持つ旅行者に向けた日英併記のデジタルガイド「Gluten-Free Tokyo Planning Guide」を2026年9月21日に発売しました。東京在住の夫婦が実際に100か所を超える飲食店を訪れ、安全性を確認するとともに味を認めた店舗のみを収録しています。価格は33米ドルで、専用ウェブサイトにて販売されています。
当事者夫婦の実体験から生まれた制作背景

本ガイドを執筆したのは、24歳のときに小麦アレルギーと診断された妻のKomemaru氏と、夫の槙優真氏です。診断以降、外食のたびに原材料の確認が必要となったものの、日本国内には「グルテンフリー」表示の明確な法的定義や基準がなく、信頼できる情報の不足や誤情報に直面してきました。
こうした課題を受け、夫婦は数年をかけて都内の飲食店を1軒ずつ直接訪問し、目と舌で原材料や調理環境を確かめる手法をとりました。その中で確認を重ねた店舗は100か所を超えています。
日本の食文化と海外基準とのギャップ
欧米におけるセリアック病の有病率は約1%とされています。日本政府観光局「訪日外客数(2025年12月推計値)」をもとにした同社集計によると、2025年の訪日外客数は4,268万人となり、英語圏4か国(米国・オーストラリア・カナダ・英国)からの訪日客は約560万人に達しました。同社推計では、セリアック病を持つ訪日旅行者は年間5万人規模とみられています。
米国では2013年に食品医薬品局(FDA)が、EUでは2014年にグルテン濃度20ppm以下を「グルテンフリー」とする基準を定めています。一方、島根大学などの研究によると日本人のセリアック病有病率は0.05%程度と欧米の約20分の1にとどまり、飲食店メニューへのアレルゲン表示義務もありません。醤油や味噌、出汁など見た目では判別しにくい調味料にも小麦が含まれるケースが多く、海外からの旅行者が安全な食事を選ぶハードルとなっています。
実訪問による厳格な掲載基準と手作業での情報検証


掲載店舗の選定にあたっては、スポンサー掲載を行わず無償掲載を徹底しています。選定基準として、当事者による確認だけでなく、小麦アレルギーのない夫の舌でも本来の料理に劣らない味か判断しているほか、セリアック病向けと軽度の小麦回避向けで2段階の混入リスク注記を行っています。確認が取れない情報は掲載しない方針をとっています。
AIを使った業務改善支援を行うジェネラルコンサルティンググループ株式会社の経営者でもある槙氏は、翻訳などの補助ツールとしてAIを活用しつつも、健康被害に直結するアレルギー情報の正確性を担保するため、店舗への訪問や掲載可否の判断はすべて手作業で行ったとしています。

ガイドは全ページ日英併記のPDF(60ページ超)と、カスタムGoogleマップで構成されています。
- 商品名:Gluten-Free Tokyo Planning Guide
- 形式:デジタルガイド(PDF・60ページ超・全ページ日英併記)+カスタムGoogleマップ
- 価格:33米ドル
- 主な対象者:セリアック病・小麦アレルギーなど、グルテンを避ける必要がある訪日旅行者と、その同行者
- 購入方法:https://gf.versence.jp/guide からクレジットカード決済
- 主な収録内容:食材安全度リストや緊急対応をまとめたサバイバルガイド、実訪問レストランマップ、1日モデルコース5本、店舗で見せて使える日本語アレルギーカード3種
同社は2026年8月に英語情報メディア「Gluten-Free Japan Compass」(https://gf.versence.jp)を開設しており、2026年9月29日時点で18記事を公開しています。今後は対象エリアの拡大や飲食店向けの情報発信も進める方針です。
会社概要
- 会社名:ヴェルセンス株式会社(VERSENCE Inc.)
- 代表者:代表取締役 槙 優真
- 所在地:東京都杉並区松ノ木三丁目13番6号
- 設立:2025年3月31日
- 事業内容:小麦アレルギー・セリアック病の訪日旅行者が日本の食を安心して楽しめるようにするための事業
- コーポレートサイト:https://versence.jp
本記事はヴェルセンス株式会社の発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



