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酒井化学工業と福井大学、ゆきむろシートによる屋外貯雪で7月に約80㎥の残存を確認

酒井化学工業株式会社と国立大学法人福井大学 カーボンニュートラル推進本部は、共同で取り組む「雪を効率よく屋外保存する実証実験2026」を終了しました。福井県大野市の「スターランドさかだに」に造成した約360㎥の雪山を、共同開発を進める「ゆきむろシート」で覆って春から夏にかけて屋外で保存し、2026年7月に体積を計測した結果、約80㎥の雪が残っていることを確認しました。

前年を上回る約80㎥の雪が残存、残存割合は約22.2%

2026年3月に福井県大野市の「スターランドさかだに」で約360㎥の雪山を造成し、実証実験を開始しました。造成した雪山をシートで覆い、春から夏にかけて屋外環境下で保存して雪の融解状況を検証したところ、2026年7月の計測で約80㎥の雪が残っていることが確認されました。

前年の2025年実証実験では、造成時約410㎥の雪に対し、7月時点で約75㎥(残存割合約18.3%)の雪を確認していました。2026年は造成時の雪量が約360㎥と前年より約50㎥少なかったものの、7月時点の残存雪量は前年を約5㎥上回り、残存割合は約22.2%となりました。

なお、気温や降雨量、積雪状態など実証期間中の条件は年度によって異なるため、両者は今回の結果について今後さらにデータを分析し、シートの仕様や施工方法などとの関係を検証していくとしています。

大規模施設に頼らない屋外貯雪を目指す産学連携

酒井化学工業と福井大学は、2024年10月より産学連携の取り組みとして「雪を効率よく屋外保存する実証実験」を進めています。積雪地域において冬季の除雪や排雪の対象となる雪を、夏季の冷房や農産物・食品の低温貯蔵などの冷熱エネルギーとして活用することを目指しています。

本プロジェクトでは、断熱倉庫などの大規模な専用施設を新たに建設する方法ではなく、屋外に造成した雪山を専用シートで覆う簡便な方法による長期保存と、施工時の負担軽減や取り扱いやすさにも配慮した将来的な社会実装の可能性を検証しています。

共同特許出願中である「ゆきむろシート」は、酒井化学工業のプラスチック資材加工技術やノウハウと、福井大学の研究・知見を組み合わせて共同開発が進められている屋外貯雪用シートです。日射などによる雪の融解を抑制し、実用化に向けた改良が進められています。

酒井化学工業と福井大学は、2025年と2026年の2年間の実証実験で得られたデータを基に、「ゆきむろシート」の機能性や施工性について引き続き検証と改良を進めます。雪の融解をより抑えるためのシート構成や施工方法、軽量化、取り扱いやすさなどを検討する予定です。

あわせて、保存した雪の具体的な活用方法についても検証を進めます。想定される活用方法には以下のようなものがあります。

  • 夏季イベントなどにおける冷熱利用
  • 農産物や食品などの低温・雪室貯蔵
  • 積雪地域における自然エネルギーの有効活用

両者は今後も実証を重ね、積雪地域の地域資源である雪を活用した省エネルギーとカーボンニュートラル社会の実現に向け、可能性を検証していく方針です。

関係機関の概要

  • 酒井化学工業株式会社

代表取締役:酒井 清章 本社所在地:〒916-0088 福井県鯖江市川去町32字2-1 ホームページ:https://www.sakai-grp.com/

  • 国立大学法人福井大学

所在地:〒910-8507 福井県福井市文京3丁目9番1号 電話:0776-23-0500(代表) ホームページ:https://www.u-fukui.ac.jp/ カーボンニュートラル推進本部:https://zerocarbon2040.ad.u-fukui.ac.jp/

  • スターランドさかだに

所在地:〒912-0142 福井県大野市蓑道1-4 ホームページ:https://starland-sakadani.com/

本記事は酒井化学工業株式会社と国立大学法人福井大学の発表をもとに作成しました。

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