エリーパワー、ハイニッケル採用の定置用電池を開発 26年度量産へ
国産蓄電池・蓄電システム専業メーカーのエリーパワー株式会社(東京都品川区、代表取締役会長兼CEO:吉田博一)は、同社として初となる正極材にハイニッケルを使用した定置用リチウムイオン電池「HYバッテリーEシリーズ」を開発した。高容量・高エネルギー密度と高い安全性を両立させており、2026年度中に同社の川崎工場において量産を開始する予定だ。

「HYバッテリーEシリーズ」は、正極材にハイニッケルを採用したリチウムイオン電池である。同社の従来品である「HYバッテリーLシリーズVer.9」と比較して2倍を超える280Wh/kgのエネルギー密度を達成し、電池の小型・軽量化を実現した。
ハイニッケルは高容量・高エネルギー密度を実現できる一方、リン酸鉄リチウム(LFP)と比較して熱安定性に課題があるとされていたが、同社が培ってきた独自技術により高い安全性を確保したとしている。
釘刺し試験でも発煙・発火や熱暴走が生じない安全性を確認
安全性試験として、新品および劣化後の満充電の電池セルに対する釘刺し試験が実施された。その結果、釘刺し時においても発煙・発火・破裂・熱暴走が生じないことが確認されている。試験の動画はYouTube(https://youtu.be/Vc9tbyp4ysg)で公開されている。
同社は2006年に世界初の定置用リチウムイオン電池専業メーカーとして創業(※1)し、今年で創業20周年を迎える。2007年には定置用蓄電池で主流となりつつあるリン酸鉄リチウムを正極材に採用した大型電池を世界で初めて生産し、2008年に世界で初めて実用化した(※2)。創業以来、電池セルを原因とする発煙・発火事故ゼロ(※3)を継続している。
小型・軽量でありながら高い安全性を兼ね備えていることから、以下の用途をはじめとする幅広い分野での活用が見込まれている。
- 可搬型電源
- 機器組込み用バックアップ電源
- データセンター向けの大型バックアップ電源
- ライトモビリティ
同社の代表取締役社長 兼COOである河上清源氏は、約4年にわたる研究開発によって高容量・高エネルギー密度と高い安全性を両立した本製品の実現に至ったとし、蓄電池のさらなる普及と活用領域の拡大に期待を寄せている。
※1:2006年時点。全世界の定置用リチウムイオン電池関連メーカーを調査した結果。ステラアソシエ株式会社調べ ※2:全世界の定置用リン酸鉄リチウムイオン電池関連メーカーを調査した結果。2026年9月24日時点 ステラアソシエ株式会社調べ ※3:2026年9月時点、エリーパワー株式会社調べ。同社製大型リチウムイオン電池を搭載した蓄電システムにおける、電池セルを原因とする発煙・発火事故
本記事はエリーパワー株式会社の発表をもとに作成されています。

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