寺田倉庫が天王洲で始動するスタートアップ支援事業「Isle of Creation TENNOZ」

寺田倉庫は、東京・天王洲にスタートアップやベンチャー企業を誘致し、ビジネスイノベーションの拠点とすることを目指す「Isle of Creation TENNOZ」プロジェクトの一環として、インキュベーション事業「Creation Camp TENNOZ」の第1期生9社を決定した。

Creation Camp TENNOZは、主にシード期のスタートアップを対象に、成長支援を行う事業だ。4月から募集を開始し、約200件の応募の中から選考を経て、AI活用や子育て支援など多岐にわたる分野の9社が選ばれた。第1期生は10月より、倉庫をリノベーションしたインキュベーション施設に入居し、2年間のサポートを受けながら事業化に取り組む。

Creation Camp TENNOZ 1期生によるピッチプレゼン
Creation Camp TENNOZ 1期生によるピッチプレゼン

寺田倉庫は、支援企業と協力しながらスタートアップ支援と天王洲エリアの活性化を両立させ、水辺とアートの街ならではのスタートアップエコシステムの構築を目指している。主な支援内容は、施設利用料2年間無償、支援企業やVCからのアドバイス、定期的なイベントや勉強会の開催、1社あたり1,000万円のコンバーティブル・エクイティによる出資などだ。

Creation Camp TENNOZの様子
Creation Camp TENNOZの様子

また、Creation Camp TENNOZを卒業したスタートアップや成長段階のベンチャー向けに、天王洲のワークスペース環境を提供する「Creation Hub TENNOZ」事業も展開する。羽田空港や品川駅に近い利便性を活かし、低コストで快適なオフィス環境を整備していく方針だ。

寺田倉庫は、「Isle of Creation TENNOZ」を通じて、天王洲を地域と東京を繋ぐハブとして機能させ、新たな価値循環モデルの追求を目指している。今後も、スタートアップ育成のために様々な企業と連携し、取り組みを進めていく。