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2023年度の歯科保険請求で歯周病がう蝕を約8,400万件上回る NDB分析

医療法人令徳会が運営するユアーズデンタルクリニックは、厚生労働省が公表するNDBオープンデータ(レセプト情報)に収載された歯科傷病の件数を10年分にわたり分析した結果を公表した。2023年度に歯科の保険請求に記載された件数は、歯周病が2億2,299万件、虫歯(う蝕)が1億3,903万件となり、歯周病が約8,400万件上回っている。分析内容は情報サイト「Save Your Teeth.」(https://save-your-teeth.jp/columns/perio-caries-ndb/)でも公開されている。

10年分のNDBオープンデータを集計・分析

今回の分析は、日本の保険診療における請求情報を集めた厚生労働省の「NDBオープンデータ」および国立保健医療科学院による歯科分の集計ファイルをもとに、ユアーズデンタルクリニックが自社分析を行った。2014年度〜2023年度の全国総計値を年度ごとに並べ、傷病ごとの増減を比較している。

NDB(レセプト情報・特定健診等情報データベース)の数値はアンケートによる推計ではなく、実際の保険請求情報を集計したデータである。なお、公表値は集計単位が10未満の場合は非表示となる。

歯周病とう蝕の件数差が拡大

集計結果によると、2023年度の件数は歯周病が2億2,299万9,709件、う蝕が1億3,903万7,037件、喪失歯が1,794万5,457件であった。2015年度と比較すると、歯周病は1.28倍、う蝕は1.08倍に増加した一方、喪失歯は0.93倍となった。

歯周病とう蝕の差は、2015年度の約4,536万件(歯周病:1億7,466万1,048件、う蝕:1億2,929万6,100件、喪失歯:1,933万278件)から、2023年度には約8,396万件へと拡大している。2020年度は3つの傷病すべてで件数が減少したものの、翌年度以降に増え続けているのは歯周病となっている。

なお、2014年度(第1回)と2015年度(第2回)以降は集計対象が異なるため比較の起点を2015年度としているが、2014年度を起点とした場合は歯周病が1.59倍になるとしている。

NDBオープンデータの件数は保険請求に記載された傷病の件数であり、患者の人数ではないため、同一人物が複数回数えられる場合がある。また、自由診療は含まれない。

虫歯は治療完了により通院が一区切りするのに対し、歯周病は組織の状態を継続的に管理する特徴がある。この診療上の違いが件数に影響を与えている可能性があるものの、今回の分析から原因を特定することはできない。加えて、厚生労働省の令和6年歯科疾患実態調査(令和7年6月26日公表)において80歳で20本以上の歯を持つ人の割合は約61.5%と推計(75歳以上85歳未満で20本以上の歯を有する者の割合からの推計値)されており、歯が残る人の増加も関連している可能性があるとしている。

監修者コメントとクリニック概要

ユアーズデンタルクリニック院長の湯口晃弘氏は、「歯周病の治療に長く携わってきた立場から見ると、この件数の伸びは、歯周病が『治して終わり』ではなく『長く付き合っていく病気』として扱われるようになってきたことの表れだと感じています」と述べている。

クリニックの概要および問い合わせ先は以下の通り。

  • 医院名:ユアーズデンタルクリニック
  • 運営法人:医療法人令徳会
  • 設立:2015年9月
  • 所在地:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ6F(地下鉄大通駅直結)
  • 理事長:湯口 晃弘
  • 診療科目:歯周外科、歯周組織再生療法、インプラント治療、審美歯科(自由診療専門)
  • 電話:011-206-8241
  • 公式サイト:https://yours-dental.com/
  • 歯科情報メディア Save Your Teeth.:https://save-your-teeth.jp/

本記事は医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックの発表、厚生労働省「NDBオープンデータ」(第2回〜第11回)および「令和6年歯科疾患実態調査の結果について」、国立保健医療科学院「NDBオープンデータ(歯科)の見える化」の情報をもとに作成。

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