Salesforce、次世代AIモデルでAgentforceを強化

米国Salesforceは、独自開発したAIモデル「xGen-Sales」と「xLAM」を発表した。これらのモデルは、同社のAIプラットフォーム「Agentforce」上で自律的に営業タスクを実行するために設計されている。

xGen-Salesは、業界特化型のファインチューニングにより、顧客インサイトの生成や連絡先情報の充実、コールの要約、営業パイプラインのトラッキングなどの営業タスクを自動化する。Salesforceの評価では、xGen-Salesの能力は大規模モデルを凌駕しているという。

一方、xLAMは大規模行動モデル(LAM)と呼ばれる次世代言語モデルだ。LAMは他システムやアプリ内で機能を実行する関数呼び出しに特化しており、人に代わってAIエージェントが独立してタスクを遂行するために必要なアクションを引き起こすことができる。

xLAMファミリーには、パラメータ数に応じて4つのモデルが用意されている。最小の1Bモデルはオンデバイスアプリに適しており、最大の8x22Bモデルは高いパフォーマンスを発揮する。xLAM-1Bは非商用のオープンソースモデルとして提供され、Agentforceにはより高性能なモデルが採用される。

Salesforceのチーフ・サイエンティスト、シルビオ・サバレーゼ氏は「独自のAIモデル構築には時間とコストがかかる。Agentforceにより適切なサイズのモデルを提供し、顧客はデータに基づいて成果を上げられるようになる」と述べている。