インサイトテクノロジー、ココナラのDBバージョンアップを支援
株式会社インサイトテクノロジーは、日本最大級のスキルマーケットを提供する株式会社ココナラのAmazon RDSバージョンアップに対応するための支援を行った。これは、テスト自動化ツール「Insight Database Testing」が導入され、会員数423万人を超える基幹データベースのバージョンアップを成功させるためのものだ。
ココナラは、急速な事業拡大に伴い、基幹システムで扱うデータ量が増大していた。そのため、Amazon RDS for MySQL 5.7のサポート終了(EOL)やストレージに採用していた汎用SSDのIOPS(I/O毎秒)の限界などにより、Amazon Aurora MySQLへの移行を予定していた。しかし、移行対象のデータベースが6つ、データベースをリポジトリとして利用するアプリケーションが11、それらのソースコードが120万行を超えるなど非常に規模が大きく、作業には困難が予想された。
そこでインサイトテクノロジーのSQL互換性テストツール「Insight Database Testing」が導入された。このツールは、DB移行やDBバージョンアップ時のSQL非互換問題を解決するもので、ココナラでは8億以上もあるSQLの網羅的なテストが実現できた。また、Amazon RDS for MySQL 5.7の標準サポートが終了する前にテストを完了でき、安心して移行することができた。
ココナラのシステムプラットフォーム部 部長 / Head of Informationの川崎 雄太氏は、「Insight Database Testingがなければ、これだけの数のSQLテストはできませんでした。他の手段を使っていたら、SQLの精査だけでもかなりの時間を要し、少なくとも数倍の時間がかかったと考えられます。」と述べている。
続けて川崎氏は「今後も会員数も500万、1000万と増やしていき、ビジネス利用に向けたWebサービス拡大も目指す中、それを支えるバックエンドのデータベースも低レイテンシーの実現、高い拡張性や信頼性が求められる。インサイトテクノロジーは、今後もサービスをより安定して使えるようにするパートナーとして、ココナラと一緒に伴走してくれることを期待している。」とも語った。